なぜ一部地域ではカニ汁を「てっぽう汁」と呼ぶのか
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。11月9日放送分のテーマは「汁物の豆知識」です。
汁物には、郷土料理になっているものがあります。例えば「てっぽう汁」です。カニが入った味噌汁「カニ汁」のなかでも、北海道の道東地域ではこの名前で呼ばれています。
「てっぽう汁」は古くから根室地方の漁師料理として食べられており、特に根室地方で水揚げされる「花咲ガニ」を使ったものが有名です。名前の由来は、箸でカニの足をつついて食べる様子が、鉄砲に弾薬を詰める仕草に似ているからだと言われています。
鳥取県の「カニ汁」も郷土料理の汁物です。山陰地方だとズワイガニは「松葉ガニ」と呼ばれますが、なかでも「親ガニ」と呼ばれるメスの松葉ガニが使われています。
大分県・宇佐地方には「がん汁」と呼ばれるカニ汁もあり、川などに生息する「ツガニ(モクズガニ)」が使われています。それを殻ごとミキサーにかけ、こしたあとに塩を入れて温め、高菜を加えます。
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