受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生をお笑い芸人ランパンプスが応援隊長となって応援する『おうえんしナイト』。
今回はランパンプス寺内さんの母校、東京学芸大学にて17年後輩の在校生に受験に纏わるお話を伺いました。世代の離れた先輩後輩の特別な座談会をお楽しみください!
――さて、今回は、寺内さんの後輩である東京学芸大学の一年生に来ていただきました。早速ですが、中に入ってお話を聞いていきましょう。
寺内:初めまして。ランパンプスの寺内です。
小林:小林です。本日はよろしくお願いします。まずはお名前から伺っていいですか? 専攻については寺内さんが経験則で当てると言っているので伏せてください(笑)。
寺内:すでに、ばっちりわかってます!
居倉:一年の居倉優菜(いぐらゆな)と申します。よろしくお願いします。
伊波:一年生の伊波瑠音(いはるる)です。
小林:実はですね、寺内さんが学芸大の卒業生なんですよ。
寺内:僕は学芸大学出身でA類理科だったんです。なので、お二人の顔を見ただけで専攻が分かるんです。
小林:でも、一年生だから、まだ、馴染んでないんじゃない?
寺内:志望した時からもう滲み出るもんだからね。
小林:じゃあ、当ててもらおうか!
寺内:えー、いきます! まず伊波さんは……A類社会科です!
小林:正解は?
伊波:A類美術です。
寺内:美術! クッソォ! でもA類っていうカテゴリーは合ってたからね!
小林:A類っていうのはなに?
寺内:初等教育専攻、つまり小学校の先生を目指す専攻のことですね。
小林:なるほど。じゃあ居倉さんは?
寺内:えーと……特別支援!
小林:さて、正解は?
居倉:教育支援課程のE類の生涯学習文化遺産教育コースです。
寺内:教養系か! 教員養成課程ではないってことですね。まあでもニアミスだね。
小林:グダグダじゃん(笑)。変なクイズ大会をしてすいませんね。
伊波:卒業したのは何年前ですか?
寺内:13年前ですね。A06でした。
学生:A06(笑)。
小林:何が面白いのかわかんないんだけど?
寺内:A類のAと、入学年の06年でA06って言うんだよ。お二人は?
伊波:A23です。
寺内:A23! 17年後輩ってことだ。 怖い(笑)。
小林:東京学芸大学を志望した理由を聞かせていただけますか?
居倉:私は元々、学校の先生以外の立場で教育に関わりたいと考えていました。そして、高校の先生から「学芸大学では教員の養成だけでなく、教育に関わる人の育成にも力を入れているよ」というお話を伺って決めました。
小林:居倉さんが目指している仕事はなんですか?
居倉:図書館の司書さんであったり、公民館で働いている方々であったりを目指しています。私が所属している教育支援課程は、その他にもソーシャルワーカーや、スクールカウンセラーを目指している人も多くいます。
小林:まず先生を目指しそうなもんだけど、違うんだ?
居倉:先生や子供たちだったり、学ぶ人を支えたいって気持ちがあるんです。
小林:意識たけーな! 先生に憧れた時期はなかったってこと?
寺内:「先生を支えたいな」から始まったんだよ!
小林:そっちスタートなんだ。すごいね!
寺内:でも、そういう意味では教育支援の学科がある学芸大がピッタリですね。
伊波:私は元々、別の大学を目指していたんですけど、ちょっと成績が足りなくて、行けないってなった時に、大学で教員免許を取る予定だったので「学芸大はどうだろう?」と考えました。教免も取れるし「教育学部の総合大学」と呼ばれていて、教科の勉強もできるので「行ってみよっかな」って入った感じです(笑)。
寺内:美術は主に何をやられてるんですか?
伊波:本当に幅広くやっています。美術の先生を目指す課程なので、いろんな分野を取り扱えるようになるために、絵画も、彫刻も、デザインも、工芸とかもやってます。
寺内:いろんな知識を得て、やりたい表現を見つけられるんだね。
小林:お二人はどういった形式で受験されましたか?
居倉:私は一般で受験しました。国公立なので、共通テストと二次試験の2つを経て合格しました。
伊波:私も一般試験でした。
小林:賢いじゃん! 国立大に試験で入ってるんでしょ?
寺内:お二人の二次試験はどんなことをしたんですか?
伊波:デッサンと小論文を選べるんですけど、デッサンにしました。
居倉:私は小論文です。
小林:おじさんは?
寺内:僕は理科の筆記だった。
小林:コースによって違うんだ。お二人はしっかり受験勉強されたと思うんですけれども、どんなふうに勉強をしていましたか?
居倉:私の学科ですと、共通テストの締めるウエイトが大きかったので、そちらを重点的に攻めていきました。
寺内:国立は得意なものの成績を上げるだけじゃなくて、平均を上げないといけないからね。
居倉:受験勉強の際に一番大切にしていたのは「苦手なところは何なのか」をはっきりさせることです。たとえば勉強しているときに「ここがちょっとわかってなかったな」みたいな気付きがあったら、メモして、後で見返せるように小さいメモ帳を作っていました。
寺内:すごく綺麗に答えるけど、この質問、4回ぐらい聞かれたことあるんじゃない?
居倉:初めてです(笑)。
小林:下をグッとあげていく感じの勉強方法ですね。
寺内:伊波さんは?
伊波:居倉さんの後にはちょっと答えづらい(笑)。
寺内:じゃあ次から先聞くね(笑)。
小林:いや、後で聞く!
伊波:実は、受験勉強をちゃんとやり始めたのは本当に共通テストの1ヶ月前とかで……。
小林:やっぱり賢いじゃん! 生意気(笑)。
伊波:(笑)。だから、本当にYouTubeで「2週間で数学を30点上げる方法」みたいな動画を見て(笑)。
小林:えー! 今どきはそうなの? 実際上がった?
伊波:上がりました!
ランパンプス:えー! すごっ!
伊波:結果、数学が一番点数高くて「ええ?」みたいな(笑)。
寺内:もともと得意だったの?
伊波:全然。もう振れ幅がひどくて30点とか普通にありました。
寺内:学芸大出身の教育系YouTuberって多いんだよ。でんじろう先生もA理の先輩だし。
小林:目立ちたがり屋ってこと?
寺内:そんなことない。教えたがりってこと!
小林:もっと嫌(笑)。だけど、教えるってことに関して勉強してますもんね。
伊波:でも、絶対に私の勉強方法は真似しないでほしい(笑)。
小林:受験勉強で辛かったことと、息抜きの方法を教えていただけますか?
寺内:伊波さんから(笑)。
伊波:ありがとうございます(笑)。私は美術の実技専門の対策をする予備校も通っていて、友達は先生に「これならいけるよ」みたいな感じで言われてるのに、私は「ここだめ、ここだめ」みたいな感じで言われていて、それがすごい辛かった記憶がありますね。
寺内:他と比べてダメ出しが多いって思っちゃったんだ。
伊波:息抜きは、好きなバンドがパーソナリティーやってるラジオの編集後記を読むことでした。
寺内:ちなみにそのラジオはニッポン放送さんですよね?
伊波:……FM東京です(笑)。
小林:……そっか。
寺内:まあでもニッポン放送もいいところだからね!
伊波:オールナイトニッポンも聴きますよ(笑)。
居倉:私は、共通テストの教科が多いのが大変で、色々バランスも考えなきゃいけないし、苦手な教科もなんとかしなきゃいけないのが辛かったです。特に私は数学があまり得意ではなくて、模試もあまり点数が伸びずに不安なことは多かったです。でも、その一方で私は――。
小林:ちょっと待って! 「でも、その一方で」って言い回しすごくない?
寺内:国語の小論文でしか聞いたことない!
小林:「その一方はとはどこを指しているでしょう?」みたいな問題で出るやつ(笑)。
寺内:素晴らしいね!
居倉:(笑)。私は主に放課後の教室で受験勉強をしていたんですけど、その時、同じく教室で残って勉強しているクラスメイトの子がいて、その子と話したり、帰り際の「今日頑張ったね」「お疲れ様」みたいな何気ない会話が息抜きになっていました。受験が「孤独じゃない」ということを実感できるんです。
寺内:マクドナルドとか、カラオケ行ったりとかではなく、帰り道に「お疲れ」って言うだけでよかったの? すごい省エネ! 燃費良すぎるって!
小林:その穴じゃ息抜けねぇ(笑)。自分が受験生だった頃「こうしとけばよかった」みたいなことはありますか?
伊波:毎日、10分でも勉強しとけばよかったと思いますね。私はずっと「なんとかなるさ」みたいなマインドだったんで、実際はそうはならんぞと(笑)。
小林:もっと早めにケツ叩いてあげたいってことだね。
伊波:ほんとにそうです!
居倉:私は2つあって、1つは教科書をちゃんと読み込んでおけばよかったと思ってます。いろんな先生が「教科書を読み込むことから基礎は始まるんだよ」って言っていて、当時はピンと来てなかったんですけど、いざ受験後半になって、もっと前半に教科書をちゃんと頭に入れとけば、もっと勉強しやすかっただろうなと実感しました。もう1つは「考えるより先に筆を動かす」ってことですね。
寺内:素晴らしい! 思い悩むんじゃなくて、とにかく行動することが解決策だと!
小林:それは勉強だけじゃないよね。最初に頭だけで考えてもしょうがないから、とりあえずやり始めたほうがいいってこといっぱいありますからね。
寺内:夕飯とかもそうですよね。「何食べよう?」って考える前に先に口に入れちゃった方がいいよね。
小林:意味が分からない!
寺内:(笑)。でも教科書の話は本当にそうだと思った。教科書は読みにくいけど一番良い参考書だからね。なにせ、共通テストはそこから全部出るから。本当は他の参考書なんていらないのよ。
小林:入学してから半年以上経ちましたけども、入る前と後の印象の違いを教えていただけますか?
居倉:入学してみて感じたのは、学芸大は教育に関する情報のキャッチがしやすいなっていうことですね。教育の研究成果のセミナーとか、ICTの講演会なども多く開催されていて、講義以外での学びの機会が多いと感じています。
伊波:私は沖縄出身なので「東京なのにすっごい住みやすい」ってことですね(笑)。
寺内:沖縄から来たら「大都会東京」をイメージするもんね(笑)
伊波:東京の人って、すごい怖い印象があったんですけど、みんなすごい優しいんです。
寺内:僕も千葉生まれで上京してこの辺りで一人暮らしていて、今、23区内の方に引っ越したんだけど、今思えば大学の4年間って上京してなかった(笑)。
伊波:ええー! そうなんだ! でも、23区から通っている人もいるじゃないですか? その人たちも皆優しいんです。さっきも授業で、前の席の人の机の下に消しゴムを落としちゃって、髪の毛染めてる知らない男の人だったのに「とってくれませんか?」って言ったら「どうぞ」って(笑)。
小林:東京どんなイメージなんだよ!
寺内:沖縄の人の「東京の人」イメージは「落ちた消しゴム取らない人」なんだ(笑)。
伊波:やばい! 私が沖縄の株を落としているかも(笑)。
小林:寺内さんは久しぶりに来てみて、変わったとこあった?
寺内:図書館にカフェができてて、お洒落なパンとか売ってたのびっくりした! 前は図書館の目の前が水が出ない噴水だったんだよね。
小林:それじゃ「噴」じゃん(笑)。
寺内:学校が地域に解放されてるのは変わってなかったな。さっきも学内に保育園児が散歩してたり、おじいちゃんが銀杏拾ってたりしてたけど、そういう光景は前からあったよ。
小林:泥棒じゃん。
寺内:泥棒って言うなよ! 地域の人との交流! 無許可で銀杏拾ってるだけ。
小林:お店行って無許可でパン獲ったら、それ泥棒だろ。
寺内:商品やってたら泥棒よ。商品じゃないから銀杏は!
小林:なんか小狡い顔してたじゃん!
寺内:やめろ! そんなことないでしょ(笑)。
小林:お二人はサークルとか入ってるの?
居倉:私は学園祭の委員会の方をしてます。
伊波:私は星空サークルに入ってます。
寺内:素敵!
小林:いやいや、内容聞かなきゃ分からないよ。
伊波:天体観測をしてますよ!
小林:どうせ酒飲みながらでしょ?
寺内:伊波さんは一年生だから飲まないよ! それはどこかに出向くんですか?
伊波:基本はそこの農園で見ますね。
寺内:確かにめっちゃ見えんのよ。
小林:そりゃそうだろう。
伊波:合宿も行ったりしますよ!
小林:星を見るために? 何を言ってるの? そんな行かなくていいよ。この辺で見えるんだから!
伊波:そんな(笑)。この辺は夜明けみたいに明るいじゃないですか!
小林:そんなわけねえだろ!
伊波:明るいから真夜中にカラス鳴いてるんですよ!
小林:鳴くだろう、カラスは!
伊波:夜明けだと錯覚してるんです!
小林:渋谷とか行ってみな! 一欠けらも見えねぇぞ。
居倉:あ、そうだ。私たち二人が所属している「エデュモット」っていう教育について情報発信しているメディアもあるんです。見ていただけますか?
寺内:エデュケーション(教育、知識を授ける活動)をもっとってこと?
居倉:そうです。
寺内:すごっ! 「教育って面白い、が見つかる。学芸大生ならではの視点で教育に関する人ものことに着目。さまざまなコンテンツを発信しています」だって!
居倉:SNSの方もよろしくお願いします(笑)。
小林:お二人の将来の夢や展望を聞かせていただけますか?
居倉:図書館に関わる仕事をしたいなと考えています。情報化社会と言われている中で「図書館がこれから何ができるのか」を考えたいと思ってます。
寺内:デジタルの時代だからこその図書館の姿を考えていきたいと。本が好きなんですか?
居倉:好きです。
小林:最近のおすすめの本は?
居倉:最近は倫理の本を読んでいて、高校の時は勉強で読んでたんですけど、今は趣味で読んでいて、面白いし、楽しいです。
小林:趣味で倫理を勉強?
寺内:信じがたい?
小林:がたい。
寺内:でも、若い子が倫理を勉強してくれるなんて、ありがたいよね。
小林:ありがたい……けど、信じがたい(笑)。
伊波:私はデザイナーです。ただ、教育にも関心があるので、デザイナーとして教育にも関わっていけたらと思ってます。
寺内:僕の同級生の「A美」の人も、知り合いは教員になってない人の方が多かったかもしれない。
伊波:美術はそういうところがあるかもしれないですね。
――すいません、そろそろお二人が授業の時間なので、このあたりで終了となります。
寺内:ああ! そうなの? ごめんなさい!
小林:それでは最後に受験生に向けて一言だけお願いします!
居倉:ぜひ最後まで諦めず頑張ってください。応援してます!
伊波:為せば成る!なんとかなる(笑)
寺内:本当に一言だね(笑)。でも、良い言葉!
小林:今日はありがとうございました。
学生二人:ありがとうございました。
寺内:授業頑張って!
――さて、座談会を終えてみて、いかがでしたか?
小林:国立大学に何度か来ると、やっぱり学生さんが特別真面目だなって思いますね。
寺内:どの国立大学で聞いても、息抜きが「友達とのトーク」だもんね。
小林:会話で「その一方で」って言うんだもん。使ったことある?
寺内:ないよね(笑)。伊波さんも「沖縄から来て東京を満喫してる」って感じがしたよね!
小林:しなかったよ(笑)。
寺内:だって、上京してさ、消しゴム拾ってくれて優しいっていう子が星空サークルに入ってるんだよ? こんな素敵なことないよ!
小林:いや、確かに二人ともいい子だったね。学芸大が良い環境だっていうのは学生を見ればわかる。
寺内:教育に携わるいろんな資格が取れたり、コマを増やそうと思えば、いくらでも増やして学べるのよ。だから、教育関連に興味がある方は是非入学してほしい。7~8割が教員か教育系の人材になるところ、唯一、卒業生で僕だけがNSCに入っちゃった(笑)。
小林:あの二人はその心配なさそうだから良かったね。
寺内:そうだね(笑)。学生と話して、さらに素敵な学校だと思ったんで、教育に関わる仕事がしたいと思う受験生の皆さんは、是非、我が母校に来てください!
次回の『おうえんしナイト』は久しぶりの『受験勉強虎の巻』です。勉強法に纏わる情報をランパンプスが実践、検証していきます。ご期待ください!
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おうえんしナイト
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