日本国際ボランティアセンター(JVC)のパレスチナ現地調整員でイスラエル・エルサレムに駐在している大澤みずほ氏が12月13日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。イスラエルがパレスチナ自治区ガザでイスラム原理主義組織ハマスに対する掃討作戦を加速させる中、「エルサレムは不気味なくらい静かだ」と現地から報告した。
アメリカ紙ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版は12日、イスラエル軍がガザ地区にあるハマスの地下トンネルへの海水の注入を開始したと伝えた。この地下トンネルは、ハマスが戦闘の指揮や移動、武器の保管などに使用してきたとみられる。
大澤)エルサレムは今、不気味なくらい静かです。
イスラエルには行政(予防)拘禁という制度があり、当局がテロを起こす可能性があると判断した人物を予防的に拘束することができます。この制度によって、ハマスがイスラエルへの攻撃を開始した10月7日以降、SNS(交流サイト)もかなり厳しく取り締まられていて、ガザやハマス、パレスチナについて賞賛や共感を示すような投稿をしたり、またそれらをシェアしたりすると拘束される人が増えています。
私の友人は「何もできない」と話しています。そもそも、物理的にガザに行くこともできませんし、支援することも難しいという環境です。いつもであれば、空爆があると連帯を示すような投稿などを多くの人がしていますが、友人は「それすらも今はできない」と言っています。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)