キャスターの辛坊治郎が12月12日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。自民党派閥の政治資金パーティーを巡るキックバック問題について、「騒動は意図的に仕掛けられた可能性があるが、想定を超えて話が拡大したのではないか」と持論を展開した。
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衆院本会議後、記者団の質問に答える岸田文雄首相=2023年12月12日午後、首相官邸 写真提供:産経新聞社
自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る問題で、11日のBSフジ「プライムニュース」に出演した自民党の石破茂元幹事長は、岸田文雄首相の責任の取り方について、「『予算が通ったら首相を辞めます』。そういうのは、あり。責任は取るものなんですよ」と語った。
辛坊)ここに来て、つくづく思います。今回の騒動はかなり意図的に仕掛けられた可能性があるのではないかと、私はみています。意図的に仕掛けた人が、どこまで想定していたのか―。もしかすると、意図的に仕掛けた想定を超えて話が拡大しつつあるのではないかと思えてきます。
この問題を巡っては、当初の報道では、いわゆるキックバックを政治資金収支報告書に記載していなかったのは安倍派だという流れでした。ところが、12日頃からは、岸田派(宏池政策研究会)でも同様のことがあったのではないかという説が浮上し始めました。
こうなると、岸田文雄首相にとっては、安倍派所属の政務三役15人のクビを切ったら「話は終わり」では済まなくなります。自らの派閥も同様のことをしていたとなれば、火の粉は当然、自らにも降りかかってくるわけですからね。岸田首相は、安倍派のクビを切れば、自分も辞めざるを得なくなる恐れが出てきました。