2024年、映画を観るならコレを観ろ!
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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1154回】
ハッピー リュー(龍)イヤー!
2024年、こじつけ感満載のダジャレからスタートしました! シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて改めまして、今年の干支は辰年。十二支で唯一、創造上の生き物である龍。日本では古くから、植物の成長に欠かせない水をつかさどる神として崇められてきました。2024年は「甲辰(きのえたつ)」の年なので、新しいことにチャレンジすると良いとのこと。まさに昇り竜のごとく、皆さんにとって飛躍の1年になるといいですね。
2024年の映画興行も、話題作の公開が目白押し。『ジョーカー』の続編やマーベルシリーズの最新作、野田サトルの人気漫画を実写映画化した『ゴールデンカムイ』など、映画ファン必見のラインナップとなっています。
そこで今回は、八雲ふみねも気になる2024年公開映画をご紹介します。
『マダム・ウェブ』:マーベル最新作は、異色のミステリー・サスペンス
まず、最初にご紹介するのが『マダム・ウェブ』。マーベル最新作にして『スパイダーマン』シリーズの新たなスピンオフ作品となります。
タイトルにもなっているマダム・ウェブとは、原作コミックでは、未来予知やテレパシーを駆使してスパイダーマンを救うというキャラクター。空を飛ぶ、姿形を変えるといったフィジカルな特殊能力を持つヒーローが多いなか、彼らとは異なったサイキック能力を持つ存在としてファンの注目を集めてきました。
スパイダーマンを語るにおいて重要なキャラクターの物語が、ついに2024年、スクリーンに登場します。
本作では、マダム・ウェブの若かりしころにフィーチャー。突如覚醒した“未来予知”の能力に気づいた、救命士として働くキャシー(のちのマダム・ウェブ)。彼女の出生の秘密とともに、ストーリーに隠された謎が運命の糸(ウェブ)のようにつながっていきます。
主人公マダム・ウェブを演じるダコタ・ジョンソンが「知性こそがマダム・ウェブのスーパーパワー」と断言するように、これまでのマーベル作品とは一線を画すものとなること間違いなし。マーベル初の本格派ミステリー・サスペンス。その誕生の瞬間を見逃さないで。
『マダム・ウェブ』は、2024年2月23日(祝・金)から全国の映画館で公開。
『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』:eスポーツが初めて劇映画になった!
コンピューターゲーム、ビデオゲームを使って対戦するスポーツ競技、eスポーツ。最近ではオリンピック、パラリンピックの正式種目への採用も検討されており、競技人口はますます増加。世界的にも注目度が高まっています。
そんなeスポーツを初めて劇映画にしたのが『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』。実話に着想を得た、リアル青春ストーリーです。
見た目はヤンチャなeスポーツビギナー翔太、ケガによってバスケットボールを諦めた失意の天才ゲーマー達郎、そして四六時中、お菓子を片手に動画やアニメに没頭する亘。
本来なら学校生活で交わるはずのなかった3人が、eスポーツのチームを結成。次第に競技に魅せられ、練習を重ねて、東京での決勝戦を目指していく……。
ダブル主演を務めたのは、『MOTHER マザー』で衝撃的な映画デビューを飾った奥平大兼と、『ロストケア』など話題作への出演が続く鈴鹿央士。2024年はさらなる活躍が期待される、若手有望株の俳優です。この一瞬一瞬を全力で“PLAY”する彼らの姿は必見ですよ。
『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』は、2024年3月8日(金)からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。
『Priscilla』(原題):エルヴィス・プレスリーの元妻の半生を大胆に映画化
世界的スーパースター、エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラ・プレスリー。彼女が出版した回想録をもとに、ソフィア・コッポラ監督がプリシラの半生を映画化した自伝映画『Priscilla(原題)』。主演のケイリー・スピーニーが「第80回ベネチア国際映画祭」で最優秀女優賞を受賞した注目作です。
14歳でエルヴィス・プレスリーと恋に落ち、彼の人生へと足を踏み入れたプリシラ。2人の出会いから結婚、出産、別れまでが、ソフィア・コッポラ監督独自の視点と映像美で描かれています。
プリシラと言えば、2022年に公開されたエルヴィス・プレスリーの伝記映画『エルヴィス』にも登場しますが、本作はプリシラから見たエルヴィスとの生活を描いたもの。2作品を見比べてみるのも面白いかも知れませんね。
『Priscilla(原題)』は、2024年4月からTOHOシネマズシャンテほか全国公開。
『帰ってきた あぶない刑事』:「さらば!」と言ったはずなのに、華麗なるカムバック!
1986年にテレビドラマがスタート。連続ドラマ2シリーズ、スペシャルドラマ1本、映画7本が製作され、昭和、平成を駆け抜けてきた「あぶない刑事」。“あぶ刑事”の愛称で親しまれてきたレジェンドシリーズが、令和によみがえりました。その名も、『帰ってきた あぶない刑事』。
前作『さらば あぶない刑事』(2016年公開)で刑事を定年退職。ニュージーランドで探偵になっていたタカとユージが横浜に舞い戻り、探偵事務所を開くところからスタート。
シリーズ開始当時からのレギュラーメンバーである舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルが並んだ姿を見るだけで、ワクワクが止まらない人も多いはず。8年ぶりの新作映画に、乞うご期待!
『帰ってきた あぶない刑事』は、2024年5月24日(金)から全国東映系にてロードショー。
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『マダム・ウェブ』
2024年2月23日(祝・金)から全国の映画館で公開
監督:S・J・クラークソン
出演:ダコタ・ジョンソン、シドニー・スウィーニー、セレステ・オコナー、イザベラ・メルセド、タハール・ラヒム、エマ・ロバーツ、アダム・スコット
原題:MADAME WEB
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)& TM 2023 MARVEL
公式サイト https://www.madame-web.jp/
『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』
2024年3月8日(金)からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
出演:奥平大兼、鈴鹿央士、山下リオ、小倉史也、花瀬琴音、斉藤陽一郎、唯野未歩子、冨樫真、山田キヌヲ、薬丸翔、夏生大湖、岩本晟夢、徳留歌織、杉山ひこひこ、村上航、胡桃のあ(ぶいすぽっ!)、西間木冠、味元耀大、和田聰宏、古舘佑太郎、三浦誠己
監督:古厩智之
脚本:櫻井 剛
企画・プロデュース:広井王子
音楽:遠藤浩二
制作協力: 吉本興業
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
製作:サードウェーブ、ハピネットファントム・スタジオ
(C)2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会
公式サイト https://happinet-phantom.com/play/
『Priscilla』(原題)
2024年4月 TOHOシネマズシャンテほか全国公開
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
出演:ケイリー・スピーニー、ジェイコブ・エロルディ
配給:ギャガ
(C)The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023
公式サイト https://gaga.ne.jp/priscilla/
『帰ってきた あぶない刑事』
2024年5月24日(金)から全国東映系にてロードショー
出演:舘ひろし、浅野温子、仲村トオル、柴田恭兵、ベンガル、長谷部香苗、土屋太鳳
監督:原廣利
脚本:大川俊道、岡芳郎
製作プロダクション:セントラル・アーツ
配給:東映
(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会
公式サイト https://abu-deka.com/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/