盛山文科大臣の不信任案 「もり・かけ問題」のように「盛り上がらない」理由

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戦略科学者の中川コージが2月20日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。立憲民主党が提出した盛山文部科学大臣に対する不信任決議案について解説した。

衆院予算委員会に臨む盛山正仁文科相。右は岸田文雄首相=2024年2月14日午後、国会・衆院第1委員室(春名中撮影) 写真提供:産経新聞社

衆院予算委員会に臨む盛山正仁文科相。右は岸田文雄首相=2024年2月14日午後、国会・衆院第1委員室(春名中撮影) 写真提供:産経新聞社

盛山文部科学大臣の不信任案をめぐり、岸田総理大臣が続投させる考えを示す

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側から、選挙支援を受けたと指摘が出ている盛山文部科学大臣について、立憲民主党は2月19日、不適格だとして不信任決議案を衆議院に提出した。自民・公明両党は20日の衆議院本会議で否決する方針。

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岸田総理)盛山大臣については、過去の関係はともかく、現時点においては当該団体と一切関係がない。盛山大臣には引き続き、解散と被害者救済に向けて責任を果たしてもらいたい。

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飯田)宗教法人に関しては、文科大臣の所管ということもあります。

安倍首相「もり・かけ問題」との違いは「首相の首がかかっていた」こと

中川)支持率は確かに下がっていますが、あまりこの話は盛り上がっていないと思います。比較するなら、安倍政権だったころの「森友・加計問題」ではないでしょうか。当時は世の中としてムードがあったと思います。支持率、不支持率の観点で言うと、岸田内閣も明確に国民の支持が下がっているのはデータとして出ていますが、「森友・加計問題」のようでないのはなぜなのか。おそらく、大将の首がかかっていないからではないでしょうか。あのときは政治とカネや汚職、癒着という話よりも、安倍首相という大将の首がかかっていたところで盛り上がっていたと思います。今回もいろいろな問題が起こっていますが、岸田首相の首はかかっていません。だから盛り上がらないような気がするので、野党も攻め方が微妙というか、パフォーマンスにならないと思っている感じがします。

飯田)しかも当時、安倍さんは答弁のなかで「自分の首をかけた」と言っていましたからね。

中川)この辺りのつまらなさが故に支持率が下がっている気もします。首がかかっていないからつまらないと考え、応援する人が減ってしまうところもあると思うのです。安倍首相のときは、野党からの攻撃は確かに強まりましたが、それによって支持していた人たちが改めて支持したではないですか。

飯田)確かにそうでしたね。

「もり・かけ問題」のときは逆に支持者も多かった

中川)不正ではなく、「岩盤規制に対して安倍首相は頑張ったんだ」という支持者もいたと思います。しかし、今回は首がかかっていないから、逆に支持している人たちも岸田首相に対して「何だ、それ?」みたいな感じになってしまったところはあるでしょう。野党が攻撃していないのに支持率が下がっていく傾向にあるので。安倍政治とは少し違うなと思います。

飯田)内閣支持率は下がっても、野党支持率は上がらないというような。不思議な展開ですよね。

中川)安倍首相が絶対得点なら、岸田首相は相対勝ちを狙っている気がします。

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