キャスターの辛坊治郎が3月12日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。東京都内で昨年1年間、落とし物として交番や警察署などに届けられた現金が約44億円で過去最多を更新し、毎日1000万円以上が届けられている計算になることを巡り、「背景には、家族も知らない高齢者のたんす預金の存在もある」と解説した。
東京都内で昨年1年間、落とし物として交番や警察署などに届けられた現金は約44億円に上り、過去最多を更新したことが11日、警視庁遺失物センターのまとめで分かった。毎日1000万円以上が届けられている計算になる。
辛坊)東京都内で昨年1年間、落とし物として交番や警察署などに届けられた現金は約44億円で過去最多を更新したということですが、新型コロナウイルス禍以前の2018年の金額はバブル経済期を上回り、当時は大きなニュースになりました。バブル経済がはじけて以降、現金の落とし物は減ってきていましたからね。
一方、コロナ禍では人の移動が減ったことから、現金の落し物も減りました。そのコロナ禍が明け、今度は人の移動が増えたため、現金の落とし物も増えているわけです。
遺失物として届けられる現金が増えている背景には、家族も知らない高齢者のたんす預金の存在もあります。高齢者が住んでいた家を解体する際に、その現場から現金が出てくるケースがあるんですね。家族に内緒のへそくりを持ったまま亡くなってしまえば、家族は気づきません。そもそも金利の付かない時代ですから、たんす預金をする人が増えています。現代を象徴する話です。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)