戦略科学者の中川コージが3月26日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。北朝鮮・金与正氏が岸田総理から開催の意向を伝えられたと発表した日朝首脳会談について解説した。
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平壌で全国非常防疫総括会議に臨む北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長=2022年8月(朝鮮通信=共同) 写真提供:共同通信社
岸田総理から「日朝首脳会談」開催の意向を伝えられたと金与正氏が発表
飯田)北朝鮮の金与正氏が談話を発表しました。岸田総理が早期に日朝首脳会談を開催したい意向を伝えてきたそうですが、どうご覧になりますか?
中川)北朝鮮がなぜ、このタイミングで言ったのかがわかりません。水面下なら水面下で通せばいいわけで、今回は「言ってきたのだな」ということです。「血の同盟」と言われる中国を見ると、彼らも淡々と語っています。いろいろなところに確認しましたが、今回の件に関して、北京側が情報を掴んでいた印象はあまり受けません。
通常とは違うルートで北朝鮮に接近か
中川)中国側も「いつもとは違うな」という感じで、あまり余裕がない気がしました。雰囲気の話であり、あくまでも可能性ですが。「日本メディアはこう伝えた、北朝鮮の与正氏はこう言った」という内容を淡々と言っているので、北京は掴んでいないような気がします。どのルートなのかはわかりませんし、岸田首相も「私の直轄の」という言い方をしていますので、今回はいつものルートとは違うのかも知れません。