水戸で「全国ねぎサミット」開催、全国から23産地が集う
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「水戸の柔甘ねぎ」の産地で知られる茨城県水戸市で11月30日、全国各地のブランドねぎを集めて販売する「全国ねぎサミット2024inみと」が行われた。
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水戸市民会館内にかかる垂れ幕
日本の食卓を主役としても脇役としても彩るねぎたちにスポットを当てたグルメの祭典で、13回目となる今回は初めて水戸市での開催。全国23の生産地のブランドねぎが、水戸に集まった。
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福島県郡山市「阿久津曲がりねぎ」
開会式では水戸市の高橋靖市長が、「23の地域の皆さんが丹精を込めて育て収穫したそれぞれ特徴のあるねぎで、なかなかここで触れることができないねぎも集結している。この機会に全国のねぎの美味しさを堪能してほしい」と挨拶。
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高橋靖 水戸市長
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JA山武郡市から「九十九里海っ子ねぎ」の販売も
会場では、群馬県下仁田市の「下仁田ネギ」や京都市の「九条ねぎ」など、個性あふれるねぎを販売。中でも福島県郡山市の「阿久津曲がりねぎ」は何と「まっすぐてはない」ねぎが特徴。阿久津曲がりねぎ保存会の橋本典彦氏は「夏場に一度抜いて、お盆前後に斜めに植え替えをする。それによってねぎにストレスがかかって甘みがでる」とのこと。「やとい」と言われる伝統の技で、ねぎを曲げることによって更に特有の柔らかさと甘さが増すという。「もともと土が粘土質で土寄せができないのでちょっとでも白根を長くしようとして、昔の人が考えて誕生した」と話した。
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山形県新庄市の「もがみねぎ」と山形牛の入った芋煮
また、各地のねぎを使った料理では、埼玉県深谷市の「深谷ねぎの煮ほうとう」や秋田県能代市の「きりたんぽ鍋」、山形県新庄市の「山形牛入り芋煮」などの販売や、焼いたねぎの試食も。また、ねぎの皮を専用の機械でむく体験コーナーも設けられ、実際に土のついたねぎを1本ずつ機械に入れて取り出す作業に、家族連れなどが楽しんでいた。
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毎年11月23日に販売解禁となる兵庫県朝来市「岩津ねぎ」