『片思い世界』広瀬すず×杉咲花×清原果耶、3人が一軒家で暮らしたら……

By - 八雲ふみね　公開：2025-04-12 　更新：2025-04-12

Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1243回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X（トーキョーシネマクラウドエックス）」。

今回は、現在公開中の『片思い世界』と『HERE 時を越えて』をご紹介します。

『片思い世界』国民的俳優とヒットメーカー、夢のコラボレーションが実現！

大ヒット映画『花束みたいな恋がしたい』の公開から4年。脚本家・坂元裕二と土井裕泰監督が再びタッグを組んだ映画『片思い世界』。

「広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんの3人で、お話を作れないかな」、坂元氏のふとした思いつきからスタートした本作は、悩み迷いながらも、誰かを思い続けることを止めない女性たちの物語です。坂元氏自身が「自分の38年の脚本家人生は、これを書くためにあった」と語るほど、オリジナリティあふれる作品が誕生しました。

『片思い世界』のあらすじ

東京の片隅にある古い一軒家で暮らす、美咲、優花、さくら。家族でも同級生でもないけれど、3人はある理由によって、強い絆で結ばれていた。仕事、学校、バイトに出かけていって、帰ってきたら一緒に晩ごはんを食べる。リビングでおしゃべりして、同じ寝室で眠る。

楽しく気ままに、そして穏やかに暮らしていたが、美咲はバスの中で見かける男性が気になっている。優花とさくらは告白することを勧めるが……。

『片思い世界』のみどころ

しっかり者の美咲役は広瀬すず。好奇心旺盛な優花役は杉咲花。そして、まっすぐな性格のさくら役には清原果耶。日本の映画・ドラマ界を支えるスター俳優が顔を揃える奇跡のキャストが実現しました。

しかも単に顔を揃えただけでなく、個々の持ち味を発揮しながらも調和が取れている。これまで様々な形でキャリアを積んできた彼女たちならではのコラボレーションは、味わい深いものがあります。

共演には横浜流星、小野花梨、伊島空、moonriders 、田口トモロヲ、西田尚美など、個性豊かな顔ぶれが集結。3人の切実な片思いの行く末に寄り添う好演も必見です。

美咲、優花、さくらが共同生活を送る“わちゃわちゃ感”にほっこり癒されてしまう本作。しかし、彼女たちに隠されたある“事実”を知ってしまうと、作品の見え方がガラリと変化。その振り幅の大きさに驚きながらも、静かな感動が押し寄せてくることでしょう。

果たして、彼女たちが抱える届きそうで届かない“片思い”とは。この春、あなたの心にそっと寄り添ってくれる良作です。

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『HERE 時を越えて』そこで過ごした出来事は、すべて愛おしい

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどで知られるロバート・ゼメキス監督が、リチャード・マグワイアのグラフィックノベルを原作に描いたヒューマンドラマ『HERE 時を越えて』。

舞台となるのは、地球上のある場所。そこに固定されたカメラを通して、物語が繰り広げられます。恐竜時代から氷河期。やがて土地をならして、一軒家が建ち、入居者がやって来て引っ越していく……。その場所に生きる家族の物語を映し出していきます。

本作の中心人物となる夫婦を演じたのは、トム・ハンクスとロビン・ライト。同じくゼメキス監督が手がけた『フォレスト・ガンプ／一期一会』で共演した彼らの再共演に、往年の映画ファンなら感極まること間違いなし。2人はVFX技術によって、10代から70代までを演じきることに挑戦。その繊細な演技は必見です。

すべては、ここ（HERE）で起こる。普遍的な愛の物語に実験的要素が加わった革新的な一作です。

＜作品情報＞
片思い世界
大ヒット上映中

出演：広瀬すず　杉咲花　清原果耶／横浜流星／小野花梨　伊島空 moonriders 田口トモロヲ　西田尚美

脚本：坂元裕二
監督：土井裕泰
オリジナル劇中歌「声は風」インフォーマルソングFYURA「声は風」
特別協力：杉並児童合唱団
助成：文化庁文化芸術振興費補助金（日本映画製作支援事業）、独立行政法人日本芸術文化振興会
配給：東京テアトル　リトルモア
(C)2025『片思い世界』製作委員会
公式サイト　https://kataomoisekai.jp/

＜作品情報＞
HERE 時を越えて
大ヒット上映中

出演：トム・ハンクス　ロビン・ライト　ポール・ベタニー　ケリー・ライリー　ミシェル・ドッカリー

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連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者：八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね公式サイト http://yakumox.com/