小樽駅「北海手綱」(1,100円)~乗って下りて満喫!函館本線・山線の旅 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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いよいよ今日から「日本シリーズ」も北海道へ!
駅弁膝栗毛も、北海道をさらに北上していきます。

倶知安駅のキハ40

倶知安駅のキハ40

ニセコを発って函館本線を北上、倶知安(くっちゃん)で小樽行の列車に乗り継ぎます。
函館本線(山線)は長万部発は1日4本ですが、蘭越(らんこし)以北は若干本数が増え、倶知安~小樽間は概ね1~2時間に1本の運行。
倶知安からの列車は車両も1両増え、キハ40とキハ150併結の2両編成となりました。

キハ40は若干改造されてはいるものの、国鉄からの青いボックスシートも健在。
ただキハ40は非冷房なので、真夏は冷房のあるキハ150に人が集まっちゃうかも。

山線からの羊蹄山

山線からの羊蹄山

函館本線(山線)を代表する車窓といえば、蝦夷富士こと「羊蹄山」!
乗車した日は、あいにく山すそから少し見え始めたくらいでした。
もう1本列車を落としたら、スッキリ眺めることが出来たかもしれません。
とはいえニセコ発倶知安方面の列車は、私が乗った9:07発の次が11:22発。
車窓からの羊蹄山は、また次回の乗車時に取っておくことにしましょう。

余市駅前

余市駅前

函館本線(山線)は、列車本数が少なくても、ぜひ鉄道で訪れたい路線です。
それというのも、マッサンでおなじみ「余市(よいち)」があるから!
余市駅から真っすぐ国道5号の信号を渡れば、5分弱で「余市蒸留所」です。
3日前までにウェブから予約をしておけば、解説&試飲付で無料見学可能!
アルコールが弱い人でも、ウイスキーの本格販売が始まるまでの余市を支えた「アップルワイン」が試飲ゾーンにあります。
ハイボールにすれば「ジュース+α」の感覚で、マッサンの世界を楽しめそう。

やっぱり、余市へ行くには「鉄」がお約束。
せっかく来たのにノンアルコールで帰るなんて寂しすぎますもんね!

北海手綱

北海手綱

余市、羊蹄山、ニセコ・・・と見どころ満載の函館本線(山線)。
札幌側から入る場合は、小樽の駅弁が旅のお供となります。
1つだけある小樽駅改札を出て左側のキヨスク(四季彩館)が駅弁売場。
小樽駅弁といえば、小樽駅構内立売商会の「北海手綱」(1,100円)です。
百貨店の北海道物産展でも、おなじみの駅弁かもしれませんね。

北海手綱

北海手綱

カニ・鮭・イクラがたっぷり載った北海道らしい駅弁です。
軽めの酢飯が、食欲をよくそそってくれます。
本来は掛け紙のように食材が綱のように斜めに盛られ、彩りが華やかな駅弁。
この日は帰りの飛行機の荷棚で傾げてしまったため、少々シャッフル状態です。
奇をてらわないシンプルさ、まさに「安定の」北海手綱です。

東京都区内発、新千歳空港行のきっぷ

東京都区内発、新千歳空港行のきっぷ

実は今回「東京都区内⇒新千歳空港」というきっぷで旅してみました。
飛行機で行ける所へ、敢えて鉄道で行こうという酔狂なきっぷです。
旅好きには有名ですが、JR線の場合「原則」100キロ以上のきっぷなら途中下車も可能です。(大都市近郊区間などで例外あり)
長万部から「山線」経由にしたことでニセコ、余市は勿論、小樽、札幌も楽しめて、空港まで1枚のきっぷに出来ました。
北海道新幹線と飛行機を組み合わせて北海道を回る際は、こんな方法もあります。

(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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