好きな人と食べると、もっと美味しい!『僕らのごはんは明日で待ってる』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第131回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、『僕らのごはんは明日で待ってる』を掘り起こします。

“ごはん”は僕らをつなぐ!うるキュン青春ラブストーリー

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兄を病気で亡くしたことがきっかけで、人と深く関わることが出来なくなった無口な草食系男子、葉山亮太。
底抜けに明るく、しっかり者の上村小春。
二人は高校の体育祭で米袋ジャンプなる競技に一緒に出場したことがきっかけで、付き合い始めることに。
正反対の性格ながらも、少しずつ距離を縮めて行く二人。

しかし大学に進学したある日、突然、小春が別れ話を切り出す。
実は彼女には、誰にも言えない秘密があった…。

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原作は、瀬尾まいこによる傑作恋愛小説。
どこにでもいそうなごく普通の男女の物語を『箱入り息子の恋』で一躍注目を浴びた新鋭・市井昌秀監督が映画化。
市井監督ならではのウィットに富んだコミカルな演出が、観る者の心をほっこり癒してくれます。
主演はHey! Say! JUMPの中島裕翔と新木優子という、2017年の活躍が期待されるフレッシュな顔合わせ。
また美山加恋、岡山天音、片桐はいり、松原智恵子など本格キャスト陣が脇を固め、作品に華を添えています。

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主人公の恋の行方とともに注目したいのが、タイトルにもある“ごはん”のシーン。
それは決して手の込んだ特別なメニューではなく、きっと多くの人にとってなじみがあるであろう献立ばかり。
にもかかわらず、どこか特別でおいしそうな“ごはん”に見えるのが、本作の何よりの魅力と言えるのではないでしょうか。

亮太と小春が積み重ねていく食事を共にする時間は、かけがえのないものであり、同時に二人の歴史でもあります。
そんな何気ない日常の風景を丁寧に紡ぐことで、二人の関係性を浮き彫りにしていきます。

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食事は、いつ、何処で何を食べるかが大切。
そしてもっと大切なのは、誰とどんなシチュエーションで食べたか…というコト。
そんなコトをしみじみと感じる、心温まる作品です。

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僕らのごはんは明日で待ってる
2017年1月7日からTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本:市井昌秀
原作:瀬尾まいこ「僕らのごはんは明日で待ってる」(幻冬舎文庫)
出演:中島裕翔、新木優子、美山加恋、岡山天音、片桐はいり、松原智恵子 ほか
©2017『僕らのごはんは明日で待ってる』製作委員会
公式サイト http://bokugoha.com/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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