洗濯機が登場する前の洗濯はこうでした【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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“お洗濯をする時に使うもの”といえば『洗濯機』ですよネ。
今週はそんな『洗濯機』についてお話したいと思います。

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洗濯機の発明は戦前にさかのぼるが、日本で一般家庭への普及が始まるのは1953年に低価格の噴流式洗濯機が発売されてからだった。家事労働の負担軽減に大きく貢献したが、当初はまだまだ高嶺の花。写真のように、たらいと洗濯板を使って洗濯する家庭が多かった=1955(昭和30)年(撮影月日不明)写真提供:共同通信社

今の時代、お洗濯をする時 洗濯機無しでは考えられませんが、洗濯機が登場するまで、どうしていたのでしょうか?
紀元前の時代から大きなタライのような物の中に水を入れてそこに洗濯物を入れて、叩いたり絞ったり、足で踏んだりして汚れを落としていたそうです。
日本でも昔話に“おばあさんは川に洗濯に・・”とありますように川に行ってタライに水をためて、手でゴシゴシしたり足で踏んだりしながら、汚れを落としていたそうです。

その時は水だけ、あるいは植物から出る汁ですとか、物を燃やした後に出来る灰などを使って、洗っていたそうです。
こうした中、既にこの時代に汚れをよく落として、洗濯物を白く仕上げてくれる、いわゆる石鹸のような“不思議な土”があったそうです。

その後、8世紀頃からヨーロッパで石鹸作りが始まり、日本には16世紀の終わり頃、戦国時代末期に伝わってきたそうです。
それでも石鹸はとても高価なものだったので、庶民は灰やお米のとぎ汁、植物の汁などを使って洗っていたそうです。

そんな洗濯の世界に、18世紀の終わりに画期的なものが誕生しました。
それは『ウォッシュボード』や『スクラブボード』と呼ばれる“洗濯板”です。
“スクラブ”とは“ゴシゴシする”という意味です。
この洗濯板にはギザギザが付いていて、このギザギザの部分に洗濯物を押し当てて、ゴシゴシしながら汚れを落としていきます。
この洗濯板が幕末に日本にも伝わって、明治になると一般的にも使われるようになったそうです。

そんな中、17世紀の終わりにイギリスで、電気を使わない“手動式の洗濯機”の特許が取られましたが、実際に実用化されたのは、まだまだ先のことです。

(2017/2/27放送分より)

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