フランス大統領選決選投票マクロン氏が優勢~EU離脱は遠のく 高嶋ひでたけのあさラジ!

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4/25(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

仏大統領選マクロン氏VSルペン氏で決戦投票へ~EUの行方左右
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)



フランスがEU離脱すればEUの根幹がくずれてしまう

高嶋) 冨坂さん、フランスの大統領選挙、EUの屋台骨がひょっとすると揺らぐかもしれない。イギリス離脱でフランスまでもということになると。大統領選で争っていましたが、ヨーロッパ各国、ひとまず安堵。メランションさんの急進左派とルペンさんの極右、共に反EUでこれが決戦投票になってしまったら、もう、EUと別れるのは決定的になりますが、これはない。マクロンさんが一番多い得票数を獲得しまして、これで今まで争っていた人たちが雪崩を打ってマクロンさんということになっているので、たぶん選5月7日の決選投票の結果はマクロンさんになりそうということなのですが、このあたりの真理をどのように読みますか?

富坂) 気になっているのは、これだけEU離脱を支持している人がいたという事実は変わらないので、5年後も引きずっていくことになります。目線を変えるとフランスのEU離脱はイギリスと重さが違うと思います。ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体が根本にあります。これは戦争の原因になってきたドイツとフランスが一番難しいエネルギーの分配をうまくやったということから今の安全保障が高いレベルまできたということがあるので、そこを取っ払ってしまったら、本当にギスギスの関係となってしまう。

高嶋) 根幹がくずれてしまう。

富坂) だから、イギリスの離脱とは全然違う重さがあるということをフランス人はあまり考えていないのかなということが、この選挙戦を通じて怖さを感じました。結果としてフィオンさんという大本命がスキャンダルで崩れて、急造候補としてマクロンさんがいてかなり厳しい選挙だったんだけど結果的にみると一安心ということになったので、よかったなとは思います。

高嶋) 社会党のオランドさん、現職の大統領が選挙に出られない状況になってしまったとか、もとの首相の共和党のフィオンさん、ともに二人ともつぶれてしまって全く別のフランスになってしまったのですが、これから先、どう読んでいったらよろしいですか?

富坂) マクロンさんだとフレッシュさを持った候補となります。39歳の大統領が誕生するかということですから。これは表を立てながら回りががっちり固めるような体制をやっていくので案外いい政治になるかもしれないなというように私は見ていますけど。

高嶋) ルペンさんはフランスのトランプだなんて言われて、要するにフランスファーストというような。そうするとフランスはパリだけはまったく異質の空間ですが、一歩外出ると偉大なる農業国というあの凄まじいほどのギャップで、ルペンさはそういう層から熱烈に支持されているということですよね。

富坂) 農業と、中国なんかは農業の部分はうすいのですが、いわゆる軍事産業の国であると。軍事産業の部分ではお世話になった部分もあり、また、台湾に大量のミラージュを売って中国と喧嘩になったこともあるし、さらに海洋の原爆実験ではフランスと中国だけがガンガンやって仲のよかった時期もあったりということで微妙な関係ではあるのですがね。

高嶋) この二人の決選投票となりますが、このふたりとも嫌だというので若者がすごいデモをやったりしていますが、非常にわかりにくいですね。どういう結果になるのでしょうか。

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