マーティン・スコセッシ史上最狂?!『フリー・ファイヤー』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第197回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、4月29日から公開された『フリー・ファイヤー』を掘り起こします。

撃って撃って撃ちまくれ!ノンストップ・ガンアクション

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ある場末の倉庫に、拳銃の密売取引をしようと2組のギャングがやって来る。
張りつめた空気の中、それはとても簡単な取引のはずだった。

ところがある揉め事から交渉がこじれ、突如として壮絶な銃撃戦が発生。
全員瀕死の発狂状態、罵声が飛び交う中、最後まで生き残るヤツは一体誰だ!?

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『ルーム』でアカデミー賞に輝いたブリー・ラーソン、『インセプション』のキリアン・マーフィー、『コードネーム U.N.C.L.E.』のアミー・ハマー、『シングストリート 未来へのうた』のジャック・レイナー、『マレフィセント』のサム・ライリー。

これだけの実力派キャストを要して作られた映画なのに、本作は涙ナミダの感動超大作でもなければ、壮大なファンタジーエンターテイメントでもありません。
はじめから終わりまでの90分間、撃って撃って撃ちまくるガンアクション・ムービー。
ハイテンションで繰り広げる銃撃戦と、どこか間抜けなギャングたちの掛け合いが笑いを誘う痛快作です。

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製作総指揮に名を連ねているのは、あのマーティン・スコセッシ。
『グッドフェローズ』や『ディパーテッド』などのギャング映画を世に放ったバイオレンスの巨匠が参加しているとなれば、アクション映画好きなら食指が動くこと間違いなし。
監督は、英国の俊英ベン・ウィートリー。
“密室劇をド派手なアクション”で見せるという離れワザをやってのけた演出力がキラリと光り、極上のエンターテインメント作品に仕上げました。

本作は2016年トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で、最高賞にあたる観客賞を受賞。
エッジの効いたクレイジーな映画ばかりを集めた注目の部門で、目の肥えた映画ファンたちのハートをガッチリ掴んだのも納得。

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シンプル・イズ・ベストなストーリー。
その中にスリルもアクションもブラックユーモアもたっぷり盛り込まれていて、心憎い限り。
これでもかと弾丸が飛び交う中で各自の思惑が交錯する展開は、カオスでシュールとしか言いようがありません。

なんでも、実際に、FBIから資料を取り寄せて調べたベン・ウィートリー監督によると「人間は重度の致命傷を負わない限り、簡単には銃で死なない」とか。
頭を空っぽにして楽しめるアクション・コメディ、そう、これはコメディなんですよ。

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フリー・ファイヤー
2017年4月29日から全国ロードショー
製作総指揮:マーティン・スコセッシ
監督:ベン・ウィートリー
出演:ブリー・ラーソン、シャールト・コプリー、キリアン・マーフィ、アーミー・ハマー、ジャック・レイナー、サム・ライリー ほか
©Rook Films Freefire Ltd/The British Film Institute/Channel Four Television Corporation 2016/Photo:Kerry Brown
公式サイト http://freefire.jp/

八雲ふみね,しゃベルシネマ

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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