橋本愛・永野芽郁・染谷将太、井の頭公園が紡ぐ夢と希望『PARKS パークス』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第193回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、4月22日から全国順次公開の『PARKS パークス』を掘り起こします。

映画館と公園と音楽、吉祥寺だからこそ生まれた物語。

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井の頭公園の脇にあるアパートでひとり暮らしをする女子大生・純の元に、見知らぬ女子高生ハルが突然訪ねてくる。
彼女は亡き父親について小説を書くため、父親の元恋人である佐和子という女性を探しているのだという。

純はハルを手伝い、かつての恋人探しに乗り出すが、探し当てた家には孫のトキオがいて、彼女はすでに亡くなったことを知らされる。

数日後、トキオが祖母の遺品の中からオープンリールテープを発見。
再生してみると、ハルの父親たちによるラブソングが収録されていた。

しかし50年前に作られたその曲は、テープが劣化していて途中までしか聞くことが出来ない。
そこで3人は、その続きを自分たちで作ろうとするが…。

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今年5月に開園100周年を迎える、井の頭公園。
吉祥寺の街とともに歩み、地元の人々に愛されてきたこの公園を舞台に、極上の音楽青春映画が誕生しました。
企画を立てたのは、映画ファンに惜しまれながらも2014年に閉館した吉祥寺の名物映画館バウスシアターのオーナーだった本田拓夫氏。
「映画館の終りを新たな始まりにしたい」という願いから、本作の制作が実現しました。

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監督・脚本を務めたのは、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の瀬田なつき。
本田氏の想いを鮮やかな青春群像劇に昇華させ、瑞々しい感性を発揮しています。

キャストも魅力的な俳優たちが勢揃い。
主人公・純に橋本愛、高校生のハルに永野芽郁、トキオに染谷将太。
さらに石橋静河、森岡龍、柾木玲弥、長尾寧音など、若手俳優たちが顔をそろえているのも大きな見どころです。

そして見どころ、いや“聞きどころ”と言えば、作品を彩る音楽。
吉祥寺ゆかりのアーティストから東京インディーズの人気バンドまで20組以上のミュージシャンが楽曲を提供し、音楽ファンにとっても垂涎の一作となっています。

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50年前に作られたひとつの曲がきっかけとなり、1960年代を生きた恋人たちの記憶が、現代の吉祥寺に生きる若者たちの夢と冒険へとつながっていく本作。
それはまるで、公園を訪れる人々の過去と現在、そして未来が静かに交差するよう。
都会的なモダンさとローカルなアットホームさが混ざり合う吉祥寺の街だからこそ出せる空気感が、観る人の胸に迫ることでしょう。

今週末からは吉祥寺オデヲンでも公開。
敢えて吉祥寺の映画館で本作を観て、その後、井の頭公園に出かけてみるのもいいですね。

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PARKS パークス
2017年4月22日からテアトル新宿、4月29日から吉祥寺オデヲンほか全国順次公開
監督・脚本・編集:瀬田なつき
出演:橋本愛、永野芽郁、染谷将太、石橋静河、森岡龍、佐野史郎 ほか
© 2017本田プロモーションBAUS
公式サイト http://www.parks100.jp/

八雲ふみね,しゃベルシネマ

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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