さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、4月29日から公開となる『無限の住人』を掘り起こします。
何度斬られても守り抜く、“ぶった斬り”エンタテイメント誕生!
沙村広明による人気コミック「無限の住人」の実写映画が、ついにゴールデンウィークに公開となります。
映画化不可能と言われていた原作の実写化というだけでも興味をそそられますが、それが木村拓哉×三池崇史の強力タッグとなれば、その期待値はますますアップするというもの。
5月17日から開催となる第70回カンヌ国際映画祭アウトオブコンペ部門への選出も決定した注目作、はたしてその全容とは…。
かつては“百人斬り”と恐れられた伝説の男だった万次。
しかし目の前で妹の命を奪われ生きる意味を見失ってしまった時、謎の老婆から強引に永遠の命を与えられ、斬られても傷が再生する“無限の体”になってしまう。ある時、永遠の時間を孤独に生き続ける万次の前に、浅野凛という一人の少女が現れる。
無天一流の道場の一人娘である凛は、統主・天津影久が率いるただ勝つことだけを目的にしている剣客集団・逸刀流の襲撃に遭い、両親を殺されていた。凛は万次に、両親の仇討ちを依頼。
彼女の姿に亡き妹の面影を重ねた万次は、用心棒として凛を守ることを決意し、壮絶な戦いに身を投じていく…。
主人公・万次を演じるのは、もちろん木村拓哉。
着流しに裸足で雪駄、右眼は潰れ、顔も体も傷だらけ。
決して“強く”はないが、“不死身”であることが最大の強みである男の、苦悩や哀愁を繊細に体現しました。
全編にわたって繰り広げられるバトルシーンにもノースタントで挑み、規格外の迫力あるシーンとなっています。
万次が命をかけて守り抜くヒロイン・凛に扮するのは、若干19歳とは思えない存在感を見せる杉咲花。
逸刀流の統首・天津影久役を福士蒼汰が演じるほか、市原隼人、戸田恵梨香、市川海老蔵ら豪華キャストが集結。
その怪演ぶりには目を見張るものがあり『無限の住人』ワールドを盛り上げています。
アクションシーンの凄まじさも含めて、いわゆる“時代劇”の枠にハマってないのも本作の魅力。
大胆にスリットが入ったドレスのようなスタイルの着物に、金髪銀髪モヒカンと何でもアリなヘアスタイル。
このロックテイストな異色時代劇が、海外の観客の目にどんな風に映るのかも、非常に興味あるところです。
無限の住人
2017年4月29日からGW全国ロードショー
監督:三池崇史
原作 : 沙村広明「無限の住人」(講談社『アフタヌーン』所載)
出演:木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝、栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、市川海老蔵、田中泯、山﨑努 ほか
©沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/mugen/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/