さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、4月29日から公開の『帝一の國』を掘り起こします。
超シュールな原作漫画の実写化に、超イケメン俳優たちが挑む
レトロで耽美的な作画と異色のストーリーで、漫画ファンから絶大な人気を博した古屋兎丸による「帝一の國」。
どこまでが本気で、どこからがオフザケか理解不能。
学園コメディのようでありながら政界を風刺しているような作風で、一度ハマると抜け出せなくなるヤミツキ感とシュールさが魅力の同作が、ついに実写映画化されました。
この独特な世界観、果たしてどこまで再現されているのでしょうか…。
全国屈指の優秀な学生800人が通う、日本一の名門校・海帝高校。
政財界に強力なコネを持つこの学校で生徒会長を務めた者には、将来の内閣入りが確約されるという。4月、新学期を迎え、このエリート校に主席入学を果たした赤場帝一の夢は、総理大臣になって自分の国を作ること。
もちろん、生徒会長の座を狙っていた。2年後の生徒会長選挙で優位に立つために誰よりも早く行動を開始、野望を実現するためにはどんな汚いことも辞さない覚悟の帝一。
しかしそんな彼の前には、想像を絶する罠と試練が待ち構えていた…。
ひゃぁ〜、結論から言いますと、原作再現度MAXです!!
主人公・赤場帝一を演じるのは、この春から「オールナイトニッポン」のレギュラーパーソナリティーに就任した菅田将暉。
古屋兎丸の勢いあふれる筆運びそのままに、こちらもスクリーンから飛び出してきそうな勢いで大熱演。
また強烈な個性を放つ生徒たちを演じるのは、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大ら、日本映画界が誇る超イケメン俳優たち。
普段のイケメンぶりを封印し、体当たりで怒濤のギャグラッシュに挑んでおり、くだらないコトもここまで徹底的に取り組んでくれると、清々しささえ感じさせられます。
エンターテインメント超大作からアート系まで良作が揃っている、2017年ゴールデンウィーク映画。
大笑いしてスカッとしたい人には、本作が絶対オススメです。
帝一の國
2017年4月29日から全国東宝系にてロードショー
監督:永井聡
原作:古屋兎丸(「帝一の國」集英社ジャンプコミックス)
出演:菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大、永野芽郁、吉田鋼太郎 ほか
©2017フジテレビジョン 集英社 東宝 ©古屋兎丸/集英社
公式サイト http://teiichi.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/