混雑緩和・時差通勤〜鉄道各社の取組み【ひでたけのやじうま好奇心】

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混雑緩和・時差通勤〜鉄道各社の取組み【ひでたけのやじうま好奇心】

去年夏の東京都知事選、小池知事が掲げた公約の1つ「満員電車ゼロ」。
選挙時に上げられていた方策には「2階建て通勤電車の導入」などもありましたが、働き方改革とともに、この夏、動き出すのが「時差通勤」。

昔から言われていることですが、在宅勤務の増加や勤務先を選ばない働き方が増加傾向にある今なら、多少なりとも可能ではないかと言われています。
小池都知事も前向きで、今年は7月11日から25日まで、出社時間をずらして通勤ラッシュ気象を呼び掛ける『時差ビズ』を実施すると発表しています。

快適通勤ムーブメント「時差Biz」東京都公式ホームページより

快適通勤ムーブメント「時差Biz」東京都公式ホームページより

そんな中、すでに鉄道各社では「満員電車や通勤ラッシュの解消」に向けて、さまざまな取組が進められています。

中でも『座れる通勤電車』は大きな話題に。いわゆる「有料座席指定」です。
すでに東武鉄道の「TJライナー」、京急の「モーニング・ウイング」など、導入はされていましたが、今年3月には西武鉄道が参入。
他の3つの鉄道会社と共同で通常料金にいくらか上乗せすれば、確実に座ることができる「S-TRAIN」の定期運行を開始しました。
まだ運行本数が少ないですが、車内はかなり快適で、電源コンセントやWi-Fi、トイレも完備。定着はまだ先になりそうですが、快適な通勤時間を過ごせます。

S-TRAIN(Sトレイン)- 有料座席指定列車 HPより

S-TRAIN(Sトレイン)- 有料座席指定列車 HPより

また、いくつかの路線では『混雑緩和キャンペーン』も実施されています。
東京メトロ・東西線では『早起きキャンペーン』を7月31日まで実施中。
事前登録したスイカなどを使って、対象となっている駅から電車に乗ると、入場した時刻に合わせて「メダル」を獲得。そのメダルで最大2万円分の商品券が当たる抽選に参加することができます。

東西線早起きキャンペーンHPより

東西線早起きキャンペーンHPより

ほかにも、東急・田園都市線でも『早起き応援キャンペーン』を実施中。
事前に登録したスイカなどを使って、対象となる駅で早い時間に乗車すると、東急の加盟店などで使える「東急ポイント」がもらえます。

JR東日本も7月から『スイカポイントプレゼントキャンペーン』を実施。
また、『列車の混雑状態の可視化』する取組も行われます。
現在提供されている「JR東日本アプリ」には、「山手線の列車ごとの混雑状況」を伝える機能があるのですが、その技術などを使って、山手線以外の混雑しがちな3つの区間で、列車の号車ごとの混雑傾向を駅のポスターや案内用のディスプレイで表示する取組を始めるそうです。

JR東日本アプリ JR東日本HPより

JR東日本アプリ JR東日本HPより

鉄道各社が取り組む「混雑緩和」。これまでも鉄道会社は、混雑緩和のためにダイヤ改正を行ったり、朝や夕方の電車を増やしたり、様々に取り組んできました。
鉄道会社の取組、今後も続いていきそうです。

5月18日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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