ディーン・フジオカになら騙されてみたい。【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第224回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、6月24日から公開となる『結婚』を掘り起こします。

ディーン・フジオカ、大人の色気で女たちを翻弄する

ディーン・フジオカになら騙されてみたい。【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第224回】
端正な容姿に気の利いた会話、ミステリアスな瞳、そしてどこか寂しげな横顔。
女性の心を瞬時に奪う古海健児は、相手に合わせて次々と設定を変え女性を騙していく結婚詐欺師。
しかも驚くべきことに、彼自身は妻の初音と幸せな結婚生活を送っていた。

ある時、騙された女性のひとりが探偵に古海探しを依頼したことから、騙された女たちが偶然に繫がり、古海の行方を探し始める。

何故、古海は女性を騙すのか。
そこには、彼女たちの想像も願望も鮮やかに裏切る“秘密”があった。

ディーン・フジオカになら騙されてみたい。【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第224回】
原作は「つやのよる」や「だれかの木琴」などが映画化された直木賞作家、井上荒野。
サスペンス色溢れる父・井上光晴氏の同名小説にオマージュを捧げて、まったく新しい物語を構築したという意欲作で、男女の深いところにある“心のひだ”が綴られています。
そう、タイトルは「結婚」ですが、実は結婚詐欺師のお話なんですね。

ディーン・フジオカになら騙されてみたい。【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第224回】
主人公の古海健児を演じるのは、ディーン・フジオカ。
テレビドラマ「あさが来た」で五代友厚役を演じ、劇中での彼の死を受け入れられない日本中の女性たちの間で“五代ロス”なる言葉が生まれ社会現象を巻き起こしたことも、まだまだ記憶に新しいのではないでしょうか。

ズルくて悪くて嘘つきで、それでも女性から愛される。
「この役はディーン・フジオカのためにあるのでは」と思うほど完璧な美貌とスタイルで、大人の色気もたっぷり。
「こんな結婚詐欺師なら騙されてみたい!」という女性が続出するのでは。

騙される女性たちも、豪華な顔ぶれ。
貫地谷しほり、萬田久子、中村映里子、松本若菜、安藤玉恵ら豪華実力派女優陣がスクリーンに色鮮やかな華を添えています。

ディーン・フジオカになら騙されてみたい。【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第224回】
彼女たちが欲望の果てに見た“真実”とは。
そして古海が抱える、誰にも埋められない“心の闇”とは…。

結婚をめぐる女と男の嘘と真実に、あなたは共感を覚えますか?
それとも…。

ディーン・フジオカになら騙されてみたい。【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第224回】
結婚
2017年6月24日から全国ロードショー
監督:西谷真一
原作:井上荒野「結婚」(角川文庫刊)
出演:ディーン・フジオカ、柊子 、中村映里子、松本若菜、安藤玉恵、古舘寛治、萬田久子、貫地谷しほり ほか
©2017「結婚」製作委員会
公式サイト kekkon-movie.jp

連載情報

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シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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