ご存知水谷豊が40年来の夢を監督として実現!【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第223回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、6月17日から公開となる『TAP -THE LAST SHOW-』を掘り起こします。


元天才タップダンサーと若きダンサーの子弟物語

ご存知水谷豊が40年来の夢を監督として実現!【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第223回】

ハートウォーミングなキャラクターから屈折したアウトサイダーまで変幻自在に演じる、稀代の俳優、水谷豊。
彼が40年以上も温め続けてきた“夢”が、ひとつの映画になりました。

若き日にブロードウェイで感銘を受けた、タップダンスをモチーフにした青春ストーリー。
自ら監督・主演を兼ねて、いま水谷豊が本当に作りたいエンターテインメントの世界を体現しています。

ご存知水谷豊が40年来の夢を監督として実現!【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第223回】

19年前、舞台上での事故で大怪我を負い、一線を退いたタップダンサー、渡真二郎。
演出家に転身したものの、天才の名を欲しいままにしていた彼と周囲との間に軋轢が生じ、その後はショービジネス界から遠ざかり、酒に溺れる毎日を送っていた。

そんなある日、旧知の劇場支配人・毛利喜一郎がやって来る。
毛利は、劇場最後のショーの演出を渡に依頼。
最高の舞台で劇場の最後を飾りたいという毛利の思いに、渋々引き受けた渡だったが、さまざまな事情を抱えたダンサーたちと接するうちに、自身のタップへの思いを若いダンサーたちに託そうと決意。

渡の止まっていた時間が動き出した…。

ご存知水谷豊が40年来の夢を監督として実現!【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第223回】

今作で初監督を務め、主人公・渡真二郎を演じる水谷豊の元には、ジャンルを超えた多くの才能が集結しました。
渡の盟友・毛利喜一郎を演じるのは、TVドラマ「傷だらけの天使」以来、縁が深い岸部一徳。
さらに北乃きい、六平直政、前田美波里、島田歌穂と日本エンターテインメント界で活躍する面々がズラリ。

そして本作の魅力を最大限に引き出しているのが、オーディションで選ばれた5人の若きダンサーたち。
4ヵ月にもおよぶ大規模なオーディションで、500人を超える応募者の中から勝ち抜いた彼ら。
劇中のキャラクター同様、自らの限界を超えて成長していく様子が、スクリーンからダイナミックに伝わってきます。

ご存知水谷豊が40年来の夢を監督として実現!【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第223回】

なんと言っても圧巻なのが、タップダンスシーン。
春夏秋冬をテーマに構成された楽曲に乗せて、日本を代表するタップダンサーHIDEBOHが振付監修するパッショネイトなパフォーマンスは、観る側の魂に、タップの音色が刻み込まれるような躍動感さえ覚えさせられます。

エンターテインメントという魔物に囚われてしまった、夢追い人たちの物語。
水谷豊という才能と生き様が本作、是非スクリーンで味わって。

ご存知水谷豊が40年来の夢を監督として実現!【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第223回】
TAP -THE LAST SHOW-
2017年6月17日から全国東映系にて公開
監督:水谷豊
出演:水谷豊、北乃きい、清水夏生、西川大貴、HAMACHI、太田彩乃、佐藤瑞希、さな、六平直政、前田美波里、岸部一徳 ほか
©TAP Film Partners
公式サイト tap-movie.jp

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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