日本が誇る“スーパー戦隊モノ”がハリウッドナイズされて逆輸入『パワーレンジャー』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第234回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、7月15日から公開となる『パワーレンジャー』を掘り起こします。

世界87カ国を熱狂させた“ジャパニーズ・ヒーロー”、ついに日本凱旋


日本が世界へと誇るエンターテインメント、特撮シリーズ“スーパー戦隊”。
数名のチームが色分けされたマスクとスーツで武装したヒーローに変身し怪人と戦うというドラマシリーズは、いつの時代も子どもたちに愛されています。

最近では、イケメンヒーローを演じるイケメン俳優に魅了されたママ世代にもファンが拡大。
いまではスーパー戦隊シリーズは、若手俳優の登竜門的存在になっています。

そんなスーパー戦隊シリーズが海を渡り、英語ローカライズ版として全米で放映を開始されたのは、20年以上も前のこと。
日本と同様に毎年新シリーズを発表し、いまなお放送が続いている“米国でもっとも成功したジャパニーズ・コンテンツ”とも言われている『パワーレンジャー』が映画となって日本に帰ってきました。


紀元前、世界の運命を決める大きな戦いが起こり、5人の戦士によって地球は守られた。

そして、現代。
エンジェル・グローブという小さな町に住む、ごく普通の高校生ジェイソン、キンバリー、ビリー、トリニー、ザックは、偶然にも同じ時間・場所で不思議なコインを手にしたことから、超人的なパワーを与えられる。

困惑する彼らの前に現れたのは、かつて古代の地球を守っていた5人の戦士“パワーレンジャー”のひとりだったゾードンと機械生命体のα5。
再び地球を滅ぼすために復活した悪の戦士リタ・レパルサを阻止するために、新たなパワーレンジャーに選ばれたことを知った5人は、自らの使命を受け入れられず、秘めた力をなかなか開放出来ない。

しかし世界の危機が目前に迫る中、ついにその“力”が目覚める…。


彼らは最初から“ヒーロー”だったわけではない。
友情、未来、家族、夢。
本作では、迷いながら戸惑いながらも“ヒーロー”へと成長していく姿を描いています。

スーパー戦隊モノにティーンエイジャーの青春ストーリーを絡めているトコロは、ハリウッド好みのストーリーテリング。
そしてアクションシーンのその迫力たるや、こちらも超ハリウッド級のド迫力。
特に個々のゾードが合体しメガゾードになった瞬間は、その堂々たる勇姿に思わずニヤリ、高揚感もますますアップ。
アメコミヒーロー映画を彷彿させるような“お遊び”が散りばめられているあたりも、愛嬌たっぷり。

「なるほど、日本の戦隊ヒーローがアメリカに行くとこんな風になるんだ…」と驚きながらも、根底に流れる戦隊ヒーロースピリットに魂を揺さぶられる人も多いのではないでしょうか。


個人的にツボだったのは、いわゆる“戦隊シリーズあるある”が随所に見られたこと。
戦う場所が採石場だったり、敵が一度倒されると巨大化して復活したり、5人のリーダーはやっぱりレッドだったり。

この世界観は誰しも一度は体感したことがあるハズ。
『パワーレンジャー』を知っている人も知らない人も、楽しめることこのうえない一作です。


パワーレンジャー
2017年7月15日から全国東映系にてロードショー
監督:ディーン・イズラライト
出演:デイカー・モンゴメリー、RJ・サイラー、ナオミ・スコット、ベッキー・G、ルディ・リン、ビル・ヘイダー、ブライアン・クランストン、エリザベス・バンクス ほか
©2017 Lions Gate TM&©Toei & SCG P.R.
公式サイト http://www.power-rangers.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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