スタジオジブリの精神を受け継ぎ、新たな“魔女”が生まれる『メアリと魔法の花』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第235回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、7月8日から公開の『メアリと魔法の花』を掘り起こします。

この夏出会う“魔女”は、これまでとまったく違う“魔女”だった

スタジオジブリの精神を受け継ぎ、新たな“魔女”が生まれる『メアリと魔法の花』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第235回】
今年は、日本でアニメーションが誕生してから100年を迎える年。
いまやアニメーションは日本のエンターテインメントを支えるキラーコンテンツ。
昨年公開されたアニメーション映画の数々が話題となったことも、皆さんの記憶に新しいでしょう。

今年もさまざまな名作が公開されるなか注目を集めるのが、『メアリと魔法の花』。
『借り暮らしのアリエッティ』『思い出のマーニー』で国内外で高い評価を得る米林宏昌監督による、スタジオジブリ退社後の第一作目となる長編アニメーション映画です。

スタジオジブリの精神を受け継ぎ、新たな“魔女”が生まれる『メアリと魔法の花』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第235回】
11歳のメアリは、赤毛にそばかす姿の女の子。
天真爛漫だが、不器用で何をやってもうまくいかず自分の容姿も気に入らない、毎日に不満を抱えて暮らしていた。

ある日、赤い館村に引っ越してきたメアリは、森の中で7年に1度しか咲かない不思議な花、夜間飛行を見つける。
それはかつて、魔法の国から盗み出された禁断の“魔女の花”だった。

一夜限りの不思議な力を手に入れたことで、魔法世界の最高学府・エンドア大学への入学が許されたメアリ。
しかし彼女がついたたったひとつの嘘が原因で、大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしてしまう…。

スタジオジブリの精神を受け継ぎ、新たな“魔女”が生まれる『メアリと魔法の花』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第235回】
原作はイギリス人作家メアリー・スチュアートによる児童文学。
“魔法の国”という日常とは異なった世界を舞台に、少女メアリの大冒険を生き生きと描いています。

主人公のメアリを演じるのは、杉咲花。
明るく喜怒哀楽が豊かなメアリを表情豊かに好演。
またメアリと冒険を共にする少年ピーター役には、神木龍之介。
さらに天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶと日本映画界の“顔”とも呼べる俳優陣が、本作に命を吹き込みました。

スタジオジブリの精神を受け継ぎ、新たな“魔女”が生まれる『メアリと魔法の花』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第235回】
大人も子どもも憧れる、魔法の世界。
ごく普通の女の子が一夜だけ魔法の力を手に入れ、大きな空をホウキに乗って飛ぶ姿には、誰もが興奮を覚えるすることでしょう。
そんな魔法の世界のワクワクやドキドキを描きながら、同時に特殊な能力に頼らず自分の力で前へ進んでいく大切さや勇気も教えてくれています。

夢見る少女メアリの奮闘と成長は、世代を超えて心を動かされること間違いなし。
日本のアニメーション100年の歴史に加わった新たな名作を、スクリーンで体感してみて。

スタジオジブリの精神を受け継ぎ、新たな“魔女”が生まれる『メアリと魔法の花』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第235回】
メアリと魔法の花
2017年7月8日から全国東宝系にて公開
脚本・監督:米林宏昌
声の出演:杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ  ほか
©2017「メアリと魔女の花」製作委員会
公式サイト http://www.maryflower.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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