北朝鮮ミサイル発射保留

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8/17(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

アメリカの本気度も上がっている
7:03~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)

北朝鮮ミサイル発射保留
北朝鮮と米~追い詰めすぎずに話し合いの席にもっていけるか

北朝鮮は、グアムへのミサイル発射を保留しました。しかし、今後もミサイルの実験を続けるであろうことは考えるまでもありません。ミサイルの精度も発達し各国が戦々恐々としている状態は、これからも続くでしょう。この問題について、産経新聞論説委員の山本秀也さんに伺います。

高嶋)北朝鮮がミサイル発射を保留しました。アメリカのトランプ大統領は、「正恩氏は賢明な決断をした」などと言っています。
これはどうなのでしょうか? 私の素人考えでは、ティラーソンさんとマティスさんの違ったものの言い方。硬軟両面というか、和戦両様というか……この辺りはやはり上手いですね。

山本)そこはまさに、役割の分担というところです。アメリカの刑事ドラマの「グッドコップ・バッドコップ」みたいな。なだめる方と、脅かす方。まさにそうであるし、国務省の役割と軍の役割というのも、まさにそうです。今度はそれを両輪に使ってきたな、という印象です。
いま、丁度ダンフォード統合参謀本部議長が東アジアを歴訪中ですが、彼がアメリカの軍事プランをきちんと持っているということは、疑うべくもないです。
それに対して、韓国は韓国、中国は中国が、それぞれお互い自分の立場で言いたいことを言ったようですが、これから東京に回ってきて、日本の政府、それから自衛隊の関係者と話をすることになりますので、そうした準備というのは、厳然として進める、ということでしょう。

高嶋)いちばん怖いのは、とにかく金正恩は核のボタンを持っているわけですから。もう絶体絶命になって「死なばもろとも、もういいや」となって、ドーンとやる。それがいちばん怖いじゃないですか。何百カ所も抑えなければ行けないところがあって。それを巡航ミサイルでも全部をターゲットにするのは難しいとか。もし撃ってきたら、核弾頭が搭載されているのといないのを見分けて撃つのも難しいとか。

山本)それは無理ですね……

高嶋)専門家がいろいろ言っていますが、これはどういう風なことになっていきますかね?

山本)追いつめるとそういう予測不可能な「窮鼠猫を噛む」というような対応になっていきますので、そこに追い込まないで話し合いのテーブルにつける。それは何もお願いしてテーブルについていただくのではなく「馬鹿をやったらおまえは死ぬぞ、分かっているのか?」というのを突きつけながらの話し合いということでしょうね。
なので、それを持ってこれからどういう交渉に持って行くのか、というのがこれからのステップでしょうね。ただ北朝鮮としては、彼らの言う「抑止力」という言葉を使っていますが、アメリカの東海岸まで確実に核弾頭を付けて飛ばせるだけのIGBMの技術。これを拡張するのにもう少し時間が必要だと思うのですよ。
そうなると、あと1年少々くらい、実験を繰り返してくると思いますね。


アメリカだけではなく、日本も本格的に防衛を考えなくてはならない

高嶋)それがまたちょっと怖い話で。ようするに、それまでにもしやられたらアメリカは断固、国民の命や財産を守るために動きますよね。
すでに韓国も日本も喉くらいまでやられている。それなのに、アメリカが勝手に安全保障みたいなのを取ると、こちらはどうなるのか……

山本)その問題は常に残りますね。アメリカが今度本気になったのも「アメリカ本土に届くというのが見えたから本気度が変わった」というのは間違いないと思います。
我々はその手前の段階で、既に全土が射程に入ってしまっています。

高嶋)2プラス2(日米安全保障協議委員会)とかでも、そういう話はちゃんとするのでしょうか?

山本)もちろんやって貰わなければ困るし、やるはずです。
それ以上に日本自体の防衛。日本の国家国民を守るために何ができるのか、何をしなければならないのか。それを現実に即して考えなければいけない時代になってしまったのだということです。

高嶋)核の防止条約だって日本は参加しなかったのですから。やはり核の傘で守ってもらうという、その最低限のことは確約を取っていないと困りますね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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