泣けるゾンビ映画!『新感染 ファイナル・エクスプレス』

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第266回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、9月1日から公開の『新感染 ファイナル・エクスプレス』を掘り起こします。


カンヌもハリウッドもその威力に感染?!怖くても目が離せないノンストップ・パニック・ムービー


ソウルでファンドマネージャーとして働くソグは、妻と別居中。まだ幼い娘スアンと母親と一緒に暮らしている。スアンが自分の誕生日にプサンに住む母親に一人で会いに行くと言い出したことから、ソグは仕方なくプサンまで娘を送り届けることに。

二人がソウルからプサンに向かう高速鉄道KTXに乗り込んだ直後、ソウル駅では何やら不審な騒ぎが発生。未知のウィルスに感染した女性が、ソグたちが乗車しているKTXに転がり込んだというのだ。感染者に捕らわれると、自らも感染し、やがて死んでしまう。

次から次へと感染者が増殖するなか、ソグは生き残りをかけた決死の戦いに挑む…。


時速300キロを超える高速列車という密室の中での感染爆発の恐怖を描いた、ノンストップ・サバイバル・アクション。第69回カンヌ国際映画祭をはじめ各国の映画祭で好評を博し、すでにハリウッドリメイクも決定している本作が、いよいよ日本にお目見えです。


正確にジャンル分けするなら、本作は恐らく“ゾンビもの”ではなく、感染による恐怖を描いた“パンデミックもの”になるのでしょうが、ここでは敢えて“ゾンビ映画”と謳わせていただきたい!…と言うのも、謎のウィルスに感染してゾンビ化する感染者たちが、とにかく強烈すぎるのです。

瞬発力が半端なく、どんな時も全力疾走、特殊メイク以上に恐ろしく鍛え抜かれた表情筋と身体的表現を駆使して襲いかかってくるゾンビ(=感染者)たち。空から降ってくるゾンビ、ガラスを突き破ってくるゾンビ、勢い余って将棋倒しになるゾンビ。

追われる恐怖を味わいながらも、何故か同時に愛着さえも湧いてきてしまう。そんなパンデミックな極限状態から目が離せません!!


そして究極のパニック・ムービーでありながら、人間の持つ醜さや社会の縮図をうまく盛り込んでしているのも、本作の大きな見どころ。

ソグとスアン親子、妊娠中の妻とその夫、野球部の高校生たち、身勝手な中年サラリーマン、年老いた姉妹…。彼らが織りなす人間ドラマに目を向けると、思わず涙が。この涙は恐怖の涙?それとも…。

それは是非、あなたの目で確かめて下さい!

新感染 ファイナル・エクスプレス
2017年9月1日新宿ピカデリーほか全国疾走!!
監督:ヨン・サンホ
出演:コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク ほか
©2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.
公式サイト shin-kansen.com

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/


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