CoCo壱番屋がイスラム教徒向けのメニュー専門店を秋葉原に開店!
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11/6(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
イスラム教徒に対応した「ハラール」認証店
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
CoCo壱番屋がイスラム教徒向けの「ハラール認証1号店」を秋葉原に開店
イスラム教では食事に関して、豚肉を食べてはいけないなどの厳しい決まりがあります。イスラム教徒でも口にしていい食糧・食品は「ハラール」とされ、訪日イスラム教徒の増加とともに、日本でもハラール製品への需要に注目が集まっています。今回はカレー専門店「CoCo壱番屋」を例に、ハラールに関してジャーナリストの須田慎一郎さんが解説していきます。
高嶋)須田さんが非常に興味を持ったお店があるとお聞きしました。
須田)そうなのですよ。「CoCo壱番屋」はご存じですか? 本来は「CoCo壱番屋」のコーポレートカラーは黄色ですが、緑色の看板が出ていたのです。
高嶋)「CoCo壱番屋」であるにも関わらず、看板が緑色?
須田)そうなのですよ。それで、よく話を聞いてみると、それがハラールの専門店だった。ハラールというのは、イスラム教徒向けに、食材を処理、調理するところです。
高嶋)お祈りをして「これはオーケーですよ」というような?
須田)そういうことをやっているような。それで、これは勝手にお祈りをすればいいものではなく、取材をしてみると、NPO法人「日本アジアハラール協会」の認証が必要です。その認証が、ドンと店頭に飾ってあるということです。
高嶋)では、選んだ食材、作り方、できた料理。そういったプロセスも全部チェックされ、「オーケーです」と協会から、お墨付きをもらう。
須田)認証がもらえる。それで、認証が大きく掲げられているのです。
拡大するイスラム市場に向け注目されるハラールビジネス
高嶋)では、そのお店に来るのは回教徒ばかりですか?
須田)そうですね。イスラム教徒ばかりのようです。別に日本人が入ってはいけないわけではありません。しかし、行列のほとんどが、日本にやって来たイスラム教徒の観光客の方々でした。
高嶋)分かります。だって、どこに何が入っているのか、分かりませんものね。
須田)ええ。かなり厳しいらしいですからね。そういった意味で言うと、これは一般論に話を戻してみると、日本は外国人観光客が爆発的に増えていますよね。これから4千万人が目標という中で、従来の欧米人や中国人だけではなく、繁華街に行くと中東の方も目立ってきている。ですから、そういった人たちを強く意識するような商売も出てきている。それだけではなく、これはイスラム教徒ではないのですが、「一蘭」という豚骨ラーメンのお店がありまして。取材をしてみると、来店客の8割程度はほとんど外国人という状況になっている。英語のレビューによると、5点満点中、平均4.6点の高得点を取っていて、外国人向けのガイドブックには必ず「一蘭」が掲載されている状況になっています。
高嶋)我々日本人は、宗教については非常に甘いところがありますけれど、海外から来る人にとっては、宗教上の問題は非常に大きいですからね。そういうのに目を付け、「CoCo壱番屋」に限らず、今後はどんどんハラール認定証を取るようなお店が増えてくるのでしょうね。
非常に厳しい「ハラール」の認定条件
高嶋)両方作ってはダメなのですか? ハラールの認定は取っているけど、日本人が来たら、豚肉を入れてもいい、みたいな。
須田)聞いてみると、「同じ鍋を使ってはいけない」とか、「同じ調味料を使ってはいけない」とか「同じカレー皿」を使ってはいけないとか厳しく規定されています。
高嶋)調味料まで決められているとは、厳しいですね。
須田)もう分けた方が、スムーズですね。これはハラール認証を取った1号店ですから。
高嶋)これは、イスラム教関係の方には一気に広まるでしょうね。
須田)そうですね。我々も試しに食べてみるのも良いかもしれません。場所は秋葉原で、日本語のメニューもあります。ハラール認証を取った、1号店です。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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