トランプ大統領、中国でのツイートはどうするのか?
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11/7(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
アメリカ大使館やエアフォース・ワンの中ではツイート可能?
6:31~ ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター 富坂聰(ジャーナリスト、拓殖大学教授)
独自のSNS・検索サイトが中国のIT業界をさらに発展させる
中国ではSNSの書き込みが監視対象となっていますが、動画投稿を見てわかるとおり、政治的な発言さえしなければかなり自由なものです。トランプ大統領が明日から中国を訪れますが、どんなツイートをするのでしょう。そもそもTwitterは使えるのでしょうか。コメンテーターはジャーナリストで拓殖大学教授の富坂聰さんです。
高嶋)来日中のアメリカのトランプ大統領は今日、韓国へ向かい1泊し、明日は中国へ行きます。訪中したときに大好きなTwitterはできるのでしょうか?
富坂)一般の人だったら通信環境が悪くなるので、LINEもできなくなります。どうしてもSNSをやりたかったら監視対象の中国のWeChat(ウィーチャット)にしなさいとなりますが、アメリカの大統領の場合はアメリカ大使館やエアフォース・ワンの中なら大丈夫なので、更新が遅れるという問題がありますがTwitterは使えます。基本的に中国人に他国のSNSを使わせないことが目的ですから、アメリカ大統領にはあまり関係ないです。
高嶋)独自の通信衛星が使えるという話であるようですね。
富坂)中国がやる監視というのは外のものに触れさせないという目的もあります。実は産業として独自のものを育てていて、けっこう成功しています。それは検索サイト。日本には検索サイトがないですが、中国で『百度(バイドゥ)』や、『360捜索(ソゥスオ)』というものを聞いたことがありませんか?
高嶋)百度(バイドゥ)など、大きいのが4つくらいありますよね。
富坂)そういうものを独自に育ててきたので、これからのIT環境の強みになっていくわけです。だから外国で流行ったことは必ず中国でも出てきます。WeChatもそのひとつですけど。それをやっているのが『テンセント』。実はアリババとテンセントは中国のインターネット企業の2大トップでライバルでもあります。
ITビジネスの発展には国がサポートする中国
高嶋)日本にいると中国共産党の強力な縛りの中でというように思いますけど、ビジネスに関してはかなりオープンに自由にやれて大変発展していると。
富坂)触るなという部分に触らなければ自由に動けます。全てを監視することは人工的にはできません。まあその国で生きている限り触るなといわれる部分に触れてしまうこともあると思いますが。そこさえ触らなければということで、ITが発展するための環境は国がすごくサポートしています。
高嶋)なるほど。その辺の神経の使い分けは実にハッキリしているのですね。
富坂)ざっくり言うと共産党のトップの数人の個人的な交易とか政策に思いっきり反対すること以外は無茶苦茶になっています。以前動画投稿の話をしたことがありますけど、動画投稿の難度が上がっていますよ。倫理も何もないくらい、ものすごいことになっています。
高嶋)要するに超ヤバイものでない限りはけっこうオープンに書きたい放題と。
富坂)一部分のところを死守しているという感じです。それ以外のところは手が付けられないので。
高嶋)さあトランプさんは中国に入ってどんなツイートをするのでしょうか。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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