安倍首相がイバンカ氏に最大のもてなしをした理由

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11/6(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

イバンカ基金に57億円拠出を表明
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

イバンカ 安倍

【イバンカ米大統領補佐官来日】安倍晋三首相と並んで夕食会場を出るイバンカ米大統領補佐官=2017年11月3日午後、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

安倍総理とトランプ大統領の架け橋になったのは、実はイバンカさんだった!

トランプ大統領は、娘であるイバンカさんを筆頭に、自分の身内を中心とした組織づくりをしています。これはアメリカの制度としては問題無いのですが、やはり賛否が分かれています。これをふまえ、現在のトランプ政権について、改めて須田慎一郎さんに解説して頂きます。

高嶋)トランプ大統領の娘であるイバンカさん。先に来ましたが、これが、マスコミにもワイドショーにも連日、取り上げられまして。スタイルはいいし、美人だし、大変な切れ者だし。ビジネスウーマンとしても、イバンカブランドは年商270億円……そんなにスゴい人なのですか?

須田)スーパーウーマンであることは間違いないと思います。なおかつ、いまのトランプ政権に対しても、相当な影響力がある人なのです。もちろん、特別補佐官に就いていますが、たとえば、安倍さんが、大統領選挙でトランプが就任した直後に、トランプタワーで直接的な一対一の会談を開きました。あれはどういうルートでやったかというと、実は外務省や、外務省OBルートではありません。どういう形でやったのかというと、ある著名な在米日本人がいまして。その方と安倍さんは顔見知りで、親しい関係にあった。その在米の方が、実はイバンカさんとも親しい関係にあった。そのルートでイバンカさんを窓口にして、トランプさんとの会見にこぎつけた、というのが実態なのです。

高嶋)人の話は聞かないけれど、娘の話はよく聞く、と。

須田)それで、逆に言えば、安倍さんはイバンカさんに対する売り込みに成功した。ですから、イバンカさんが父親のトランプ大統領に、「あの人は信用できる」と言うことで、スムーズに話が進んでいったという状況です。

イバンカ

【イバンカ大統領補佐官来日】料亭に訪れたトランプ米大統領の長女、イバンカ大統領補佐官=2017年11月2日午後、東京都港区 写真提供:産経新聞社

アメリカの「政治任用」制度は結果さえ出せば文句は言われない

高嶋)今回だって、「女性起業家のための集まり~」という会議に出席するために来ましたが、あそこで57億を日本政府から……安倍さんのポケットマネーなら良いのだけどね。

須田)トランプ政権のキーパーソンであることは間違いない。その人の関心を買うために、57億くらい良いのでは、と思いますけどね。日米関係がスムーズに進めば。

高嶋)こういうのは、どうなのですか? 普通は、ちゃんとした国の機構というか、組織があるわけじゃないですか。外交なら外交で、国務省とかがちゃんとある。そういうものの頭越しというか、自分の家族、身内を、クシュナーさんもイバンカさんも、よほど優秀かもしれませんが、そういうものだけを入れて、何でも決めていくというのは、やはり違うのではないですか?

須田)そうは言っても、クリントン政権においては、奥さんのヒラリーさんも切れ者だった。まあ、大統領候補でもありましたけど。その奥さんを重宝しましたしね、ホワイトハウス内では。そうした意味で言うと、アメリカというのは、「政治任用」というシステムがあり、何も、叩き上げでずっと下から上がってこないとダメ、というスタイルではないですから。

高嶋)これはオーケーなのですね。

須田)単にオーケーというより、“結果さえ出せば”オーケー。結果が何も出せなければ、「とんでもない奴だ、食わせ物だ」という評価になってしまうのです。

高嶋)現段階では、トランプ一家の大統領の評価というのは、どうなのですか?

須田)評価する人は大きく評価するし、しない人はまったくしない。アメリカ国内ではもう二極化です。それで、比較的「評価しない」の数が多いのが、実態だと思います。

クシュナー氏を通じてキッシンジャー元国務長官がバックアップ

高嶋)支持率も低いのだと33%とか、かなりのものになっています。トランプさんは「白人労働者で、自分を支持してくれた4割くらいの支持者さえいれば、次の大統領選挙も堅い」と思っているわけで、その辺をけっこう乱暴なやり方をいろいろしますが、まあ、あれですね。イバンカさんの件とか、クシュナーさんの起用の仕方とか。ホワイトハウスはいったいどうなっているのかと思いますが、シラケぶり、みたいなことは聞こえてこないのですか? たとえば、だいたい役人が決まっていないとか。

須田)そうですね、ただ、1年も経っていない間は、けっこう、そういうことがあり得るのですよ。わたしが注目しているのは、イバンカさんよりも、むしろクシュナーさんの方なのです。何故かというと、これはよく知られていることですが、在米のユダヤ人社会の中ではかなりの有力者で、この人脈には、米中の国交正常化を成し遂げた、キッシンジャー元国務長官がいるのですよ。ですから、大統領選挙の最中に、キッシンジャーさんがトランプさんのバックアップに入り、安全保障や外交政策に関しては、「そんなに突拍子もないことはやってこないのでは」と言われている。ですから、人脈には非常に注目して良いのでは、と思います。

高嶋)キッシンジャーさんというのは、不滅ですね。

須田)そうですね。ただ、個人的な能力というより、「キッシンジャー・アソシエイツ」という財団があるのです。そこに優秀なスタッフがズラリと揃っていますから、その総力と考えて貰って良いと思います。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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