「老いた」や「年を取った」といわれる魚の正体は?
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『ブリ』は海に棲むアジ科の魚です。大きさは約1m。体の中央部分に、黄色の帯が1本入っています。
『ブリ』の名前の由来ですが、その昔、中国では『老魚(ろうぎょ)』と呼ばれていたそうです。それを日本では『経魚(ふりうを)』と呼んでいたそうです。『経魚』とは“年を経た魚”という意味で、この『経魚』が『ブリ』になったと言われています。他にも脂がよくのっていることから、『あぶら』が『ぶら』になって、そして『ブリ』となった・・・など諸説あります。
『ブリ』は成長とともに名前が変わる“出世魚”の1つです。ところが地域によって、呼び名が違います。例えば関東の場合、一般的には“35cm以下”のモノを『ワカシ』、“35~60cm”のモノを『イナダ』、“60~80cm”のモノを『ワラサ』、“80cm以上”のモノを『ブリ』と呼んでいるそうです。
これが関西ですと、サイズに多少の違いはありますが、『ツバス』⇒『ハマチ』⇒『メジロ』⇒『ブリ』となります。北陸の場合、『コズクラ』⇒『ツバイソ』⇒『フクラギ』⇒『ガンド』⇒『ブリ』となります。
九州の場合、『ワカナゴ』⇒『ヤズ』⇒『ハマチ』⇒『メジロ』⇒『ブリ』となって、1mを超すモノは『オオウオ』です。他にも、様々な呼び方があります。
実は『イナダ』や『ハマチ』は“『ブリ』の成長の途中の段階の魚”のことで、現在は関東などでは大きさ50cm前後、重さ5キロ前後の『養殖のブリ』のことを『ハマチ』と呼ぶケースが増えているそうです。
関西などでは“天然のハマチ”も“養殖のハマチ”も存在しています。
(2017/12/18放送分より)
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