来年、西洋式灯台建設150周年!灯台は観光資源になるか!?
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巨大なダムやつり橋など公共施設を観光資源とする「インフラツーリズム」。
最近その1つとして「灯台」も注目されていて、灯台を地域の観光資源として
活用しようという動きが自治体や海上保安庁などで活発になってきています。
その起爆剤になるかもしれないのが、来年の「西洋式灯台建設150周年」。
日本で西洋式灯台の建設が始まったのは、明治元年・1868年。
翌年の1869年に横須賀市の観音崎灯台が完成したのが最初です。
来年・2018年は、その建設開始から150年の節目ということになるんですね。
この150周年を記念して、海上保安庁も実際に灯台に足を運んで、関心を深めてもらおうと、様々な取組を進めているんですが、その1つが来年の灯台記念日11月1日から配布開始を計画している「灯台カード」。
歴史的価値の高い灯台を全国で150カ所選び、現地でQRコードを読み取ると、スマホでその灯台のカードを入手できるという仕組みを考えているそうです。
この「灯台カード」、入手するには現地に行く必要があるので、必然的に観光になりますよね。さすがに150カ所全部は難しいと思いますが、灯台カードをきっかけに、灯台に関心を持つ人が増えるかもしれません。
また第3管区海上保安本部は、全国の灯台で初めてとなる試みとして今年11月から「灯台ONEタップビュー」というサービスも始めています。
これは、普段は入れない灯台の内部などを360度スマホで見られるというもの。
観音崎灯台や勝浦灯台などが公開されていて、今後も来年の150周年に向けて数を増やしていくそうです。
今はGPSがあれば、正確に船の位置を知ることができる時代。
以前に比べて灯台の役割は薄れているという声もあります。
ただ海上保安庁としては「GPSだけでは事故は防げない」という気持ちもありますから、「日本の海を守ってきた灯台を残したい」、「灯台の役割をもっと知って欲しい」という強い想いがあるんですね。
また少し調べると、最近は「恋する灯台プロジェクト」なるものがあるそうです。
これは「日本ロマンチスト協会」と「日本財団」が共同で行っているプロジェクトで、灯台を「2人の未来を見つめる場所」として定義することで、『ロマンスの聖地』にしようという取組。晴れの日も嵐の日も、遠くまで海を照らす灯台の灯りが、未来に進んでいく男女の道しるべに…というロマンチックな取組ですね。
確かに広い海と灯台をバックに恋人が語り合うというのはロマンチック。
それをきっかけに灯台に足を運び、その役割や歴史的価値を知ってもらえれば、それに越したことはありません。なかなか面白い取組ですよね。
灯台は観光資源になれるのか。
未知数ではありますが、来年に向けてその動きは活発になっていくと思われます。
まずは「西洋式灯台建設150周年」の初め、2018年1月1日、灯台のそばで初日の出を見るというのもいいかもしれませんね。
12月28日(木)高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より
高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00