世界三大珍味のキャビア 日本でも作られている!

By -  公開:  更新:

最近、日本で作られた「国産キャビア」が注目されています。キャビアは「チョウザメ」の卵。主な産地はカスピ海ですが、今はチョウザメが日本で養殖されていて、国産のキャビアが市場で注目されているそうです。

現在チョウザメは乱獲で減少し、ワシントン条約で国際取引が規制されています。ほかの魚も同じく乱獲による減少には養殖技術の発展が欠かせません。養殖できるようになれば、安定してキャビアを供給でき、自然界の乱獲も防げます。当然ビジネスチャンスにもなります。日本でもその取組が進んでいるというわけです。

今は全国各地で養殖が行われていますが、国内養殖の先駆者とされるのが宮崎県。宮崎県では1983年からチョウザメの養殖をはじめ、2013年にキャビアの販売を開始。販売価格はまだ高額ですが、昨年の伊勢志摩サミットの食事会で提供されたり、国際線のファーストクラスでも採用され、国際的評価も高く人気を集めています。

そもそも宮崎県でチョウザメの養殖が行われるようにきっかけは、東西冷戦時代の1983年。旧ソ連との漁業技術の協力で、いくつかの地域にチョウザメの稚魚が寄贈されたそうです。その中の1つが宮崎県で、ほかの地域が養殖を断念する中、宮崎県だけが 粘り強く技術開発を続け、養殖の成功に至ったそうです。

チョウザメは卵を産むようになるまでに10年以上かかります。つまり10年以上卵が獲れないので、収入を得るまで労力やコストがどんどんかかります。多くの地域や企業はそれを我慢できず、チョウザメの養殖になかなか手を出さないのですが、宮崎県はそれをやってのけたんですね。

そんな紆余曲折を経て、2013年に発売された宮崎県の国産キャビアは大人気。今年3月からは国産キャビアとして初めての海外輸出されるまでに成長しました。今後はアジアを皮切りに世界市場を狙うとしています。

もちろん宮崎県以外でも取組は進んでいて、近畿大学も「近大キャビア」を生産していますし、北海道美深町ではチョウザメの養殖事業を拡大して、4,000匹の飼育数を2030年度に約7倍に引き上げる計画を立てています。乱獲で減少するチョウザメですが、それをチャンスととらえ、キャビアを特産品にしようという自治体や企業が日本でも増えているんですね。

国産キャビアの特徴は新鮮なまま食べられることです。海外からの輸入品は保存性を高めるため低温殺菌と高塩分処理がされていますが、国産だと、出荷から食卓までが近いので、低温殺菌や塩分処理の必要がなく、キャビア本来の味を楽しめるそうです。

これが国産キャビアの売りなんですね。まだまだ国産キャビアも高級品ですが、今後、国内養殖が広まれば、私たちの庶民の口に入る日もそう遠くないかもしれません。期待して待っていましょう。

12月21日(木)高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

Page top