小池都知事の2018年腹づもり オリンピックや豊洲移転
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1/10(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
オリンピックや豊洲移転 2017年の諸問題は解決するのか?
6:30~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
衆議院選挙の敗北から慎重姿勢の小池知事 来月には都議会本会議も開始
去年の衆議院選挙での排除発言で物議を醸し、自ら率いる希望の党も敗北した小池都知事。一時の勢いは見る影もないこの頃ではあるが、来月には都議会本会議も始まる。オリンピックや豊洲移転問題はどう進んでいくのか、小池都知事に注目してみる。
高嶋)今日は都知事の小池百合子さんについて伺いたいのですが、小池さんは去年の“選別騒動”以来、何だか元気が無いなという感じなのですけど、もう来月都議会が始まりますよね? この間森喜朗さんと2人で会いましたが、オリンピックも大丈夫なのかと。それから築地・豊洲の問題、豊洲に10月11日移転なんて言っていますが、順調に運ぶのかどうか。今、小池さんが置かれている立場というのはどんなものなのですか?
鈴木)これはあくまで私の見方ですが、確かに去年のショックというのは本人の中に多少はあると思いますが、これまでの小池さんを振り返えると、これで全部終わってしまうというようにはならないと思います。ただ、今すぐ何かをということではなくて、世論や様子を見ながらということになるのではないでしょうか。
ただ、そうやってじっともしていられない。メインイベントと言っても良いのですが、1年間の予算を決める予算都議会が2月から始まります。ここで来年年間小池さんが何をやるかというのが全部予算に入ってくるわけです。ここでどういう色を出してそれを議会にはかるか。都議会には少し距離を取った公明党もいるし、自民党も息を吹き返した。この辺がどんどん攻めてくるのでどんな答弁をするのか、予算が通るのかと。高嶋)何か予算で見えているものはありますか?
鈴木)これまで小池さんが進めて来た都政改革や、いくつかの街をつくっていく構想とか女性政策とか、そういうのは散りばめられて来ると思います。
その中で、野党に気を遣ったような予算が入っているとか、わざと修正という形で実を取らせるとか、そんな駆け引きが来るのだろうなと予想します。豊洲移転問題 小池知事には築地を残す案にインパクトを与える起死回生の考えがある?
高嶋)豊洲と築地の問題で、豊洲に移転したら賑やかな市場になるのかもしれませんが、今のところ閑散としていて何も無いと言っても良いですよね。建物だけありますが。一方で築地はものすごい人で、築地に対する思い入れみたいなものが深い人が多いわけですよ、いる人も来るお客さんも。この辺で小池さんが動くのではないかという、そういう見方をする人もいるらしいですね。
鈴木)かなり多くの人がそう言っていますね。小池さんは築地を残していく方向でいる。じゃあ何をするのかというのは実はまだ一切明かしていないわけです。だからここにびっくりするような築地再開発案を出して、ある種の起死回生を考えているのではないかと。
築地というのはやはり築地に残して何かをもっと大きくしていこうというのは固定した支持層があるのですね。そういう人たちの支持もきっかけにしながらひとつここにインパクトを与えるようなことをするのではないか、そんな見方をする都庁の幹部とか都議会議員はけっこういます。ここはひとつ注目だと思います。東京オリンピックは間に合うのか 国政へのリベンジは?
高嶋)それともうひとつ、オリンピックというのは、どのオリンピックでも会場がまだできていないとかマイナス点が必ずニュースになりますが、最終的には何の問題も無いですかね?
鈴木)それはもう意地でもちゃんとやると思います。ただ小池さんと森さんの個人的な関係が本当に良くなったかと言うと、これはもう多くの人が「仲が良いわけが無いでしょう」と言いますが。
高嶋)最後にひとつ、最近舛添さんがやたらとあちこちに出て来るのですよ。それで何だか色んな発言をして挽回しているのですよね。小池さんは1回地に落ちて雌伏しているわけですが、必ず復活の日はあると思いますか?
鈴木)私は国政へのリベンジや政治家の総仕上げを考えれば、来年の参議院選挙や、その次に都知事の2期目をどうするのかという問題もありますよね。だからやはり今年はしっかりと頭を低くしていくけれど、来年から再来年に向けて何か動くのではないかと私は思っています。
高嶋)65歳ということですが、正念場ですよね。
鈴木)政治家として総仕上げをどうするかということでしょうね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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