大分の山崩れ~現場から語る過酷な救助活動
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4月12日 FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!②
大分の山崩れ~1人が死亡、5人が行方不明。捜索続く
7:10~お早う! ニュースネットワーク:コメンテーター末延吉正(ジャーナリスト)
1名が死亡確認~残る行方不明者は5人
大分県中津市で昨日未明に起きた土砂崩れで、男女6名が行方不明になっていたが、昨日午後、瓦礫の中から心配停止状態になった男性が見つかり、その後死亡が確認された。警察・消防・自衛隊等がおよそ580人体制で、残る5人の捜索を急いでいる。
地元住民)いまそこまで行ったけど足が悪いので、いちばんよく見えるところまではいけませんでした。歩けないもので……
古城記者)じゃあ、家が本当ならあったところは見えたんですか?
地元住民)それは見えました。心配ですね。あれを見たら、とてもと思います。
古城記者)やはり、見た方が心配が大きくなりましたか?
近隣住民)なりましたね。
地元住民の声です。現地とつないで、このニュースをお伝えして参ります。
自衛隊が夜通しで土砂撤去作業飯田)昨日未明で、この番組でもまず第1報を入れましたが、その後1人の死亡が確認され、未だ5人が行方不明とのことです。まずは現場を取材中の大分放送報道部、古城秀明記者と電話がつながっています。
古城)いま私は山崩れが起きた現場に来ています。自衛隊による土砂の撤去作動は夜通し行われました。また、警察と消防による行方不明者5人の捜索は、午前6時から再開されています。
こちらでは昨日の山崩れで、住宅4棟が土砂に飲み込まれました。今日の捜索は、昨日遺体で発見された岩下義則さんの自宅付近を中心に、救助隊がスコップで土を掘るなどして続けられています。
一方、4棟中2棟は大量の土砂で埋め尽くされているため、自衛隊が大型建設機械を使い、土砂の撤去を続けています。しかし、幅2メートル越えの岩が多数あり、作業は難航している模様です。近くの公民館には3世帯6人の方が避難していて、炊き出しなども行われました。現場では、行方不明者の安否を心配し、夜通しの救助作業を見つめる家族の姿もありました。
2メートル越えの岩を筆頭に土砂の撤去が難しく、救助作業が難航飯田)映像を見ると、かなり上の方にあった木々も相当流されているようなところがありますが、そういうところの取り除きというのは、難しそうな感じですか?
古城)そうですね。大量の流木や土砂、そして幅2メートル以上の岩があります。この岩を建設作業車で撤去するのも、難しいのです。「岩を砕いて、それを撤去する」という作業を続けていますので、かなり時間が必要と見られます。
飯田)古城さん自身も夜を徹して取材されていたようですが、どうですか? 見ていて、土砂が減った感じはありますか?
古城)若干進んではいるのですが、土砂が大量すぎて。先ほど言ったとおり、岩下さんのところはだいぶ土砂の撤去が進み、3、40人の方がそこを中心に捜索作業を続けている状況です。
飯田)家の周り。要救助者がいるであろうところは、手で掘らなければいけないわけですよね。そうすると、相当時間がかかってしまいますよね。
古城)そうですね。かなり慎重に作業を続けているところです。
飯田)お忙しい中ありがとうございました。大分放送報道部、古城秀明記者と電話をつなげました。
なぜ雨も地震もないときに起きたのか?末延)いまはとにかく、5名の行方不明の方の捜索を、ご苦労様ですが本当に頑張っていただきたい。ですが、その後は、「雨も地震もないときに何故こういうことが起きたのか?」という部分の原因を究明しなくてはなりません。九州は火山が多い。火山の恵みがある場所というのは、逆に言えば、火山灰と火山によって作られたことによるリスクも当然あるわけです。これから地質とか、いろいろな専門家の分析が始まると思いますが、原因が何なのか。あそこだけで起きたとは言えないでしょう。つまり、どういう状況で起きるのか。我々は意外と物を知っているようで、残念ながら災害発生して初めて、「そういうこともあり得るのか」と気がつきますから、そこの分析というか、システムの解明に期待したいと思います。
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