古代ローマから包んだり器にしていたパイ生地の話

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古代ローマから包んだり器にしていたパイ生地の話

『パイ』は、紀元前1,200年頃の古代ローマ時代に既にあったとされています。肉などを直火ではなく、小麦粉で作った生地で包んでから焼いて、旨味を逃がさないようにしていたそうです。また、こうすることで焼き過ぎを防ぐことも出来たそうです。

14世紀になると、フランスで『フイユタージュ』、つまり『パイ生地』が登場しました。そして肉や魚、野菜、果物などをパイ生地に包んでオーブンで焼いた、パイ料理が作られるようになりました。

同じ頃、イギリスではパイ生地は“中身を入れる器”としてオーブン用として使われていました。当時はまだ現在のような、オーブン用の型や皿がなかったので、パイがその役割をしていたというわけです。そのため料理が出来上がると、焼き上がったパイ生地は捨てられていたそうです。

現在、料理に使われるパイは、その当時と違って生地が軽く薄く仕上げてあるため、料理の一部として一緒に頂けるようになっています。またパイで包むことで、料理の中身の香りや温かさを閉じ込める効果がある・・・ということで、フランス料理を始め、世界の様々な料理で、パイがよく使われています。

例えば『パイ包みスープ』の場合、フタの代わりになったパイの部分を崩しながら頂きますが、その瞬間、中からイイ香りが漂ってきて、しかもスープはアツアツの状態です。

パイ生地でいろいろな形が作れますから、見た目にも楽しいです。

(2018年4月24日放送分より)

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