イランのウラン濃縮増強へ~アメリカとヨーロッパはどう動くのか

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6/7 FM93 AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!④

キーワードは『イランのウラン濃縮増強』
7:28~教えて! ニュースキーワード:コメンテーター高橋和夫(国際政治学者)

アリー ハーメネイー

アリー・ハーメネイー - Wikipediaより

イラン最高指導者がウラン濃縮活動再開の準備を指示

アメリカ国務省報道官は記者会見で、「イランが濃縮ウランの増産に向けた準備を始めたと伝えられていることに関し、ポンペオ国務長官は、「イランがウラン濃縮活動を中止し、プルトニウム再処理の追及を止めなければならない」と明確にした。「核兵器への道はない」と述べ、強く牽制している。

飯田)アメリカはイラン核合意から離脱を宣言しました。イランは抑制的な態度でしたが、これは動き出したと見るべきですか?

高橋)そもそもイラン核合意は2015年にアメリカやヨーロッパ諸国と結んだもので、イランはウラン濃縮に大幅な制限を受け入れ、アメリカは経済政策を解除するということで動き出しました。ですが、アメリカは先ほど離脱したので、「イランは合意がないから好きにやれるはず。ウラン濃縮をもう1度、大幅にやろう」という議論がイラン国内にある。この間、イラン最高指導者のハーメネイー氏が演説して、「ウラン濃縮の活動を大規模に再開する準備をしろ」と命令を出した。

飯田)再開ではなく、準備ですか。

高橋)いつでも再開できるように準備をしろと。絶壁まで行って、落ちるフリして落ちなかった、ということです。おそらくイラン国内で、「アメリカは約束破ったから、我々も抜けよう」という議論がスゴく高まっていて、そういう人たちに対するケアというか、最高指導者の強い言葉が必要だったので、「準備をしろ!」と言ったところで、みんなで「アメリカに死を! 神は偉大なり!」と叫んで絶壁まで行ったのだけれど、飛び込みはしなかった、というところですね。
だから、イランとしても「いい加減にしろよ。俺たちにも道はあるんだぞ」とちょっとすごんで見せた。ブラフをするのはトランプさんだけじゃないぞ、ということです。

ベンヤミン ネタニヤフ

ベンヤミン・ネタニヤフ - Wikipediaより

アメリカが銀行取引関係の2次制裁を行うとどの国もイランの銀行と付き合えなくなる

飯田)合意していたのは、アメリカだけじゃなくて、ヨーロッパ各国ですよね。ヨーロッパがどう取りなすかとなってくるのですか?

高橋)はい。ヨーロッパは合意を守ろうとしています。イスラエルのネタニヤフ首相がヨーロッパへ行き、「イランが核兵器持ってるけどどうするの。ヨーロッパでユダヤ人が600万人も死んでるんだぞ。お前たち責任とれよ」という雰囲気で回っています。イスラエルに言われると、ヨーロッパ、特にドイツは弱いのですよ。

飯田)第2次世界大戦の負い目があるわけですね。

高橋)でも、合意は合意で。合意している方がイランが核兵器を持たない可能性は高いから、ということでヨーロッパは守ろうとしている。
問題は、アメリカが2次制裁をやる場合。ようするに、「イランと取引した銀行はアメリカの銀行が付き合わない」となると、誰もイランの銀行と付き合えなくなり、実際に商売がしにくくなる。イランとしてはヨーロッパに助けて欲しいけど、実はヨーロッパにはそこまで助ける力がないのです。

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