エジプト錠にも使われている『ピンシリンダー』による鍵の原理

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紀元前2,000年頃には、既に発明されていて、“世界最古の鍵”とされているのが『エジプト錠』です。金属ではなく、木で出来ています。

この仕組みですが、門や扉が開かないように閉じるために使う、横に渡した木の棒、『閂』にいくつもの穴を開けて、その穴の数と同じ本数のピンで固定させます。この『エジプト錠』を開けるための鍵ですが、木の棒のようなもので先端にもピンが付いています。扉の部分には、この鍵を差すための穴が開いていて、そこに鍵を差し込んで、『閂』を固定しているピンを押し上げることで、開けることが出来ます。

この『エジプト錠』の鍵ですが、大きいので、持ち歩くことは出来なかったと考えられています。恐らく、人目のつかない所に隠していたと思われます。

『エジプト錠』の原理ですが、これは現在、日常的によく使われているギザギザの鍵、『ピンシリンダー』と同じだそうです。『シリンダー』とは“鍵穴”のことで、この中には4本から7本のピンが入っています。

ドアを開ける時、鍵を差し込んで回転させることでロックが外れるようになっています。鍵を回転させるには、『シリンダー』の中に入っているピンの高さを合わせる必要があります。

鍵に付いているギザギザによって、ピンの高さを合わせることが出来ますが、正しい鍵でないと、ピンの高さを合わせることが出来ません。“鍵が合わない”というのは、この“ピンの高さが合わない”ということです。

(2018年6月5日放送分より)

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい

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