ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」(8月6日放送)に広島市災害ボランティア本部副本部長・松原裕樹が電話出演。西日本豪雨被害の現状について解説した。
西日本豪雨から1ヶ月、その現状と問題点とは
西日本の豪雨で大雨特別警報が最初に出されてから今日6日で1ヶ月となる。いまなお3,600人以上の方々が避難所生活を続け、生活の見通しが立っていないと考えている人が6割以上にのぼった。
飯田)今朝は被災地広島でボランティアを統括する広島市災害ボランティア本部、副本部長の松原裕樹さんと電話が繋がっています。
大雨特別警報、最初に出てから1ヶ月となりましたが、広島県内のいまの様子はいかがですか?
松原)ここ1カ月で5万人の方々にボランティアに従事して頂きました。7月末から全国でボランティアバスに運行して頂いて本当にありがたい状況です。
飯田)それだけ、人が入ってというところですが、現場をご覧になっていて足りていますか。
松原)そうですね、実はですね、まだまだボランティアさんが足りない状況があります。
飯田)どんな人手が必要なのでしょうか。
地域によっては土砂の撤去がまだかかり、ボランティアの力が必要
松原)土砂の撤去が落ち着いてきた地域もあるのですが、広島市、坂町、呉市、東広島市、三原市では、まだまだ土砂撤去が8月いっぱいまでかかりそうという状況なので、まだまだボランティアさんの力が必要になります。
飯田)そういったところは人海戦術でやらなきゃならないといったところなのですよね。
松原)そうですね。
飯田)8月いっぱいまでかかる見通しですが、瓦礫を出してきてどこに処分するかといったところがこれから先、問題になってくるという感じですか?
松原)そうですね。ボランティアさんが撤去して頂いた土砂も一時的に仮置き場において、それをまたトラックなどで搬出していくということなので、これからまだまだ流れ作業が続くと思います。
飯田)なるほど。学校が夏休みに入って若い人たちは多くなっていますか?
松原)順次、大学生も試験が終わって夏休みに入ってくるということで、大学生の顔も多く見るようになりました。
飯田)そうするとこれから助けに来たいという人も多いと思いますが、改めて、どういった形で応募したらよろしいでしょうか?
お盆の期間は休みのボランティアセンターもあるので事前に情報をチェック
松原)基本的には、現地に当日来て頂いてボランティアセンターで受け付けて、ということになりますのでご自身行くことのできる場所に行ってもらえたらと思います。
ただ、今日は8月6日で原爆の日で広島市内はお休みです。また、お盆の期間はお休みするボランティアセンターがありますので、事前に情報をチェックして来て貰えたらと思います。
飯田)なるほど。今日に関しては県内ほとんどすべてのところでボランティアがお休みになるという感じですか。
松原)基本的には広島市内のボランティアセンターはお休みですが、その他の地域はそれぞれバラバラの状況になっています。
飯田)なるほど。それはホームページなどで対応確認してということですね。
松原)はい。
飯田)わかりました。連日猛暑が続いていますが、暑さ対策などはどうでしょうか?
松原)暑い日が続いていまして。当初は暑さ対策ということで活動時間を短くしたり、なるべく熱中症対策を呼び掛けています。それでも熱中症の疑いで搬送される方がいらっしゃいますので、十分に気を付けてもらいたいなと思います。
飯田)お水などは、いまも自分で用意して持って行くというのが基本になりますか?
松原)そうですね。飲み物でしたり、体を冷やすものなどを準備して来てもらえたらと思います。
飯田)最後に今後の課題、どういったところが考えられますか。
松原)先程お話したように土砂の撤去というのもまだまだですが、それ以外にも避難所で生活している方々の、夏休み中の子どもたちの見守りとか学習支援であったり、ご自宅でいま復旧活動されている方だとか様々な状況の方がいるので、ボランティアさんの力が必要になっています。是非お願いできればと思います。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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