「ファイヤーナイフダンス」世界選手権で日本初の2位入賞を果たした男性のストーリー

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番組スタッフが取材した「聴いて思わずグッとくるGOODな話」を毎週お届けしている【10時のグッとストーリー】

きょうはポリネシアの伝統的な踊り「ファイヤーナイフダンス」の世界選手権で、日本人初の2位入賞を果たした20代ダンサーのグッとストーリーです。

福島県いわき市 レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」外観

ウォーターパークエリア内の全景のようす

フラガールで有名な、福島県いわき市のレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」。フラダンスショーと並んで、人気を集めているのが「ファイヤーナイフダンスショー」です。

ポリネシア・サモアに伝わる伝統の踊りをベースにしたこのショーは、南国の衣裳に身を包んだ上半身裸の男性ダンサーたちが、両端にナイフが付いた燃えさかる棒をぐるぐる回して放り投げたり、炎を直接触ったり、口の中に炎を近付けたりして観客を沸かせます。

「ファイヤーナイフダンスショー」のパフォーマンス

このショーに出ているダンサーが、今年5月にハワイで行われたファイヤーナイフダンスの世界選手権で2位に入賞。毎年、ポリネシア系のダンサーたちが上位を独占していますが、日本人ダンサーが準優勝したのはもちろん初めて。現地でも大きなニュースになりました。
その歴史的快挙を達成したのが、埼玉県秩父市出身の、「バル憂弥」こと松島憂弥(ゆうや)さん・24歳。

「バル憂弥」こと 松島憂弥さん

「英語がわからないので、2位って言われても『え?オレのこと?』って感じでした(笑)」と笑う憂弥さん。スパリゾートハワイアンズには、大学を卒業したおととし春に、高校を出たばかりの弟・史弥(ふみや)さんと一緒に入社しました。

「小学1年のとき、家族で行ったハワイアンズでファイヤーナイフダンスショーを見て衝撃を受けたんです。自分もやってみたいと思って、さっそく弟と練習を始めました」
以来、年に2回ハワイアンズに通い、ダンサーたちの動きをビデオに撮って技を研究。手製の棒にガソリンで火をつけ、荒川の河川敷で兄弟二人、見よう見まねで毎日特訓を重ねました。

「自分たちもいつかハワイアンズに入って、あのステージで踊りたい!」という思いが年々強くなり、電話をかけたり手紙を書いたりしていたという憂弥さん。しかし当時、ダンサーの採用枠は限られていました。高校を卒業した2011年、「ぜひ入れてください!」と頼み込もうとしましたが、3月に東日本大震災が発生……ハワイアンズも大きな被害を受け、ファイヤーナイフダンスショーはしばらくの間休止を余儀なくされたのです。

大学に進み、時を待つことにした憂弥さん。4年生のとき初めてハワイへ赴き、腕試しも兼ねて、世界選手権に初めて出場しました。

「いつかハワイアンズのステージで踊りたい」と厳しい練習を重ねた

「全然ダメでしたね。結果は、ビリでした」……改めて一からやり直したいと思ったそのとき、ハワイアンズがメンバー拡大のため、ファイヤーナイフダンスショーのダンサーを募集したのです。
「実は、地元の金融機関に就職が決まっていたんです。でもダンサー募集の話を聞いて、迷いましたけど、チャンスがあるなら絶対にチャレンジしたいと思いました」

内定を蹴って弟の史弥さんと一緒に面接を受け、「自分たちほど、ファイヤーナイフダンスが好きな人間はいません!」と思いの丈をぶつけた憂弥さん。その熱意が通じて、兄弟で採用が決定。小学生のときにステージで観た憧れのダンサーたちと踊る夢を実現させました。

「ハイレベルな技を持つ先輩たちと一緒に踊ることで高い目標ができましたし、お客さんの前で踊っているうちにメンタルも鍛えられました」という憂弥さん。

肩車した状態でパフォーマンスをするショーの演目

今年5月、3年ぶりに出場した世界選手権では、上位3人による決勝に進出。2本の棒を逆回転させて同時に投げるなど新しい技を繰り出し、会場では「忍者みたいだ!」という声も…。
「今回は2位でしたけど、3年前ビリになったときのチャンピオンが3位だったんです。『すごく練習したんだね!』って褒めてもらいました」と嬉しそうに語る憂弥さん。

兄弟で世界選手権を目指す 松島憂弥さん(左)と弟の史弥さん(右)

「いま、一番のライバルは弟ですね。僕のステージネーム『バル』はサモア語で『挑戦』。弟のステージネーム『ムア』は『一番』っていう意味なんです。兄弟で世界選手権に出て、決勝で競い合えたら最高ですね!」

八木亜希子 LOVE&MELODY
FM93AM1242ニッポン放送 土曜 8:00-10:50

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毎週土曜日 8:30~10:50

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