篠原涼子、JK姿も初々しく…『SUNNY 強い気持ち・強い愛』
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第470回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、8月31日から公開となる『SUNNY 強い気持ち・強い愛』を掘り起こします。
1990年代を彩る青春音楽映画が誕生!
2011年に韓国で製作され、日本でも大ヒットを記録した『サニー 永遠の仲間たち』が、その舞台を日本に移し、映画化された『SUNNY 強い気持ち・強い愛』。
1990年代の珠玉のJ-POPや流行のファッションを全編に散りばめ、夢と刺激であふれていた高校時代と、かつての輝きを失った現在、ふたつの時代を交差しながら紡いでいく、笑って泣ける青春音楽映画が誕生しました。
1990年代に青春真っ只中を過ごした女子高生グループ “サニー”。楽しかったあの頃から20年以上の時を経て、メンバーの6人はそれぞれが問題を抱える大人になっていた。40歳となった奈美は、仕事ができる夫と高校生の娘を持つ専業主婦。生活に不満はないものの、心のどこかで物足りなさも感じている。ある日、かつての親友・芹香と久しぶりに再会するが、彼女は末期ガンに冒されていた。「死ぬ前にもう一度、みんなに会いたい」。芹香の願いを叶えるため、奈美はかつての仲間、裕子、心、梅、そして奈々を探し出すことに…。
現在と過去を行き来して奏でる青春ストーリーで、超豪華なキャストの競演が実現しました。現在の奈美役を篠原涼子、高校生の奈美役を広瀬すずが演じるほか、板谷由夏、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美が現在の“サニー”メンバーを好演。
メガホンを取ったのは『モテキ』の大根仁監督。常に新しい映像表現と抜群の音楽センスで評判の、大根監督らしさを本作でも遺憾なく発揮し、現在と過去の絶妙なリンクが観客の共感を呼び起こします。1990年代に学生時代を送っていた人にとってはドンピシャ! そして、90年代カルチャーを知る多くの人にとって、懐かしさに心が弾む作品となりました。
そんな本作の要とも言えるのが、全編を彩る90年代J-POPサウンド。9月16日の引退が間近に迫った安室奈美恵の「SWEET 19 BLUES」「Don’t wanna cry」などの小室哲哉プロデュース楽曲、JUDY AND MARYの「そばかす」、CHARA「やさしい気持ち」、映画のサブタイトルにもなっている小沢健二の「強い気持ち・強い愛」。
そして音楽は“TKサウンド”で90年代の音楽シーンを席巻した小室哲哉が担当。劇伴24曲を完全オリジナルで製作し、音で映画の世界観に華を添えています。思えば、主演の篠原涼子は1990年代、小室哲哉らとともにJ-POPシーンを支えてきた第一人者。“主演・篠原涼子×音楽・小室哲哉”というタッグに、感慨深いものを覚える人も多いことでしょう。女性6人の青春の再会の物語は、いろいろな意味で余韻に浸れますよ。
SUNNY 強い気持ち・強い愛
2018年8月31日から全国東宝系にて公開
原作:「Sunny」CJ E&M CORPORATION
監督・脚本:大根 仁
音楽:小室哲哉
出演:篠原涼子、広瀬すず、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美、池田エライザ、山本舞香、野田美桜、田辺桃子、富田望生、三浦春馬、リリー・フランキー、板谷由夏 ほか
©2018「SUNNY」製作委員会
公式サイト http://sunny-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/