なぜ「そば」には「わさび」が添えられるようになったのか?
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かけそば・ざるそばに「わさび」が添えられる理由
「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報にあわせて耳より情報を紹介する。今回は「かけそば・ざるそばにわさびが添えられる理由」と、長柄町にあるそば屋『ながら長生庵』の話題だ。
かけそば・ざるそばは、さまざまな薬味をつけていただきますよね。人それぞれお好みの薬味があると思います。
ポピュラーなものだと、ネギや大根おろし、わさびなどが挙がるでしょうか。
さて、この定番の薬味「わさび」ですが、実はそばに添えられるようになったのには理由があると言われています。
そばに「わさび」が添えられるようになった理由は?
かけそば・ざるそばに「わさび」が添えられるようになった理由は、昔のダシの生臭さを消すため
かけそば・ざるそばに「わさび」が添えられるようになった理由は、そばに使われるダシの種類が関係します。
現在はそばのダシと言うと鰹だしを思い浮かべることが多いものですが、もともとのそばつゆは煮詰めた酒や醤油、または味噌などから作られていました。
しかし、恐らく江戸時代に鰹節を使った魚のダシが登場したと考えられています。ちなみに、江戸時代初期の歌舞伎には「つゆは精進か、生臭か」という台詞もあるそうです。精進は鰹節を使っていないもののことで、生臭は鰹節を使ったものを指します。
当時、鰹節を使うことによりダシに旨味は増したようですが、魚の生臭さが残っていたようです。そのため、わさびを添えることでダシの生臭さを消そうとしました。我々が現在、お寿司を食べるときにわさびをつける理由のひとつと同じですね。
そばには、適量の「わさび」を添えるとおいしい
いまは生臭さがなく、繊細なダシをとられるおそば屋さんがほとんどですので、江戸時代のようにわさびを使って生臭さを消す必要はありません。
しかし、わさびをつけて食べるそばもおいしいものです。どの薬味にも言えることですが、ダシの風味を消さない程度に適度な量を使えば、作った方にも失礼なくいただけて良いかもしれませんね。
まとめ ~かけそば・ざるそばに「わさび」が添えられるようになった理由は?
かけそば・ざるそばに「わさび」が添えられるようになった理由は、鰹節を使ったダシの生臭さを消すためです。
鰹節を使ったダシが使われるようになったのは、江戸時代頃だと考えられています。当時のダシには魚の生臭さがあったため、臭い消しとしてそばに「わさび」が添えられるようになりました。
おいしいそばを食べるなら千葉県長柄町の『ながら長生庵』へ
房総半島の中央部に位置する長柄町。今回はそんな長柄町にある、おそば屋さんのご紹介です。
里山を一望する長柄丘陵に、北海道の大地をも連想させる6ヘクタールのそば畑。その中段に位置するそば畑の庵、『ながら長生庵』です。
こだわりのかけそば・ざるそばに「わさび」を添えて味わおう
「おいしいそばのために、まずそば畑から造りました」と話すオーナーの坂本さん。
かわいいそばの花に魅せられたことから、もともとは牧草地だった丘でそばの栽培を始め、そば好きが高じてそば店まで始めてしまったそうです。
10月の秋新そばの季節には、丘一面に白い可憐なそばの花が咲き乱れ、北海道や信州のそば畑の風景と見紛うばかりです。
自家栽培のそばを「挽きたて、打ち立て、茹でたて」で出してくださる「長生庵」のそばは、香り・風味が良く、のどごしは格別と評判です。
そばの花を愛でながら、おいしいそばをすする至福の一時をいかがでしょうか。
お問い合わせは『ながら長生庵』 0475-35-0500 まで。あわせて公式サイトもご覧ください。
ながら長生庵
住所:長生郡長柄町山根2009-1 (秋元牧場の向かい側)
電話:0475-35-0500
営業:月曜定休日(祝日の場合は翌日)
時間:11:00~19:00(ラストオーダー18:30)
詳細はこちら。
【ハロー千葉】