工場などで使う「安全第一」には続きの言葉がある

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「安全第一」の由来を解説。千葉のイベント情報もお届け

「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報に合わせて、耳より情報を紹介する。今回は、千葉市文化センターアートホールで開催される「全国工場夜景サミットin千葉・市原」の話題だ。
工場などで使う「安全第一」には続きの言葉がある

「安全第一」の由来は?

「安全第一」という言葉を、誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? 工場や工事現場など、危険な作業を伴うお仕事でよく使われるスローガンですよね。
実はこの「安全第一」 には続く言葉が存在するのです。

「安全第一」は1990年代初頭のアメリカで生まれた標語

もともと「安全第一 (safety-first)」という標語は、アメリカで生まれました。
1900年代の初め、アメリカは不景気のただなかにありました。労働者たちは必死で働いていたのですが、環境を選ぶ余裕もなく、作業環境は劣悪、業務も危険なものがたくさん…。結果として、労働者の多くが労働災害に見舞われていました。

「安全第一」を生んだのは、製鉄会社「USスチール」の社長

そんな折、世界規模の製鉄会社「USスチール」の社長である、エルバート・H・ゲーリーが動きます。USスチールの規模は、1901年には鉄鋼生産の3分の2を担っていたほどで、当然従業員も多く抱えていました。

「生産第一、品質第二、安全第三」を言い換えて「安全第一、品質第二、生産第三」になった

当時、USスチールの掲げる経営方針は、「生産第一、品質第二、安全第三」というものでした。大量生産を得意とするアメリカらしく、生産最優先の考え方だったのです。
しかし、労働者たちが苦しむ姿に心を痛めたエルバートは、この経営方針を変更し、「安全第一、品質第二、生産第三」に切り替えたのでした。

すると、会社や従業員の意識も改革され、労働災害はみるみる減少したそうです。
USスチール自体が大きな影響力を持っていたこともあってか、この「安全第一」という標語はアメリカ全土に広がり、ゆくゆくは世界へと広がっていきました。

「安全第一」の由来と込められた意味を改めて見直そう

どんな職種や現場でも、労働には必ず人の手が必要となります。生産性や品質はもちろん大事ですが、働く人間をおろそかにしては、何事もうまくはいきません。
過労死や自殺者が後を絶たない昨今、この「安全第一」に込められた意味を、改めて見直す必要があるかもしれませんね。

2018年10月5日「全国工場夜景サミットin千葉・市原」開催(イベント終了)

工場などで使う「安全第一」には続きの言葉がある
さて今回は、「全国工場夜景サミットin千葉・市原」をご紹介します。
千葉市と市原市の臨海部には工場が集まっていて、その夜景はゾクゾクする美しさで独特な魅力があります。
全国の工場夜景自慢の都市が終結するサミットは10月5日(金)、千葉市文化センターアートホールで開催され、9月25日まで入場参加者を募集中。入場は無料です。

この他、記念イベントも見逃せません。
夕景の東京湾と工場夜景クルーズは、10月5日、6日、7日の午後5:30に出航、大人2,000円・小中学生1,000円です。
千葉ポートタワーは10月5日限定で、開館時間を夜9時まで延長し、通常は入れない“オープンデッキ”も特別開放されます。
また、このほど、“工場夜景ガイドマップ”も作成され、市役所などで配布されていますよ。
秋の夜長、ガイドマップを片手に、美しい工場夜景を堪能してみてはいかがでしょうか。
詳しくは、千葉市・市原市のホームページをご覧下さい。

第9回全国工場夜景サミットin千葉・市原
開催日時:平成30年10月5日(金)13時30分~16時00分(12時30分会場)
会場:千葉市文化センターアートホール(千葉市中央区中央2丁目5-1)
参加料金:無料
定員:300名(応募者多数の場合抽選)
詳細はこちら

【ハロー千葉】

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