「なまはげより怖い」という声も 沖縄の奇祭「パーントゥ」
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「なまはげより怖い」とも言われる、沖縄の祭り「パーントゥ」
「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報にあわせて耳より情報を紹介する。今回は「沖縄の奇祭パーントゥ」と、千葉県文化会館が主催する「平成30年度千葉・県民芸術祭」についての話題だ。
日本には、数多くのお祭りがあります。文化財に登録されるような有名なものから、起源すら不明とされている奇祭まで本当に幅広いものです。
今回はそんなお祭りのなかでも、内容もさることながら登場する神様の見た目にとてもインパクトのある沖縄県の奇祭「パーントゥ」をご紹介します。
沖縄の奇祭「パーントゥ」とは?
パーントゥとは、沖縄県宮古島の島尻地区と上野野原地区で行われる奇祭
パーントゥとは、沖縄県宮古島の島尻地区と上野野原(うえののばる)地区で行われている奇祭です。今回は、島尻地区のパーントゥについて解説します。
島尻地区のパーントゥは年に3回行われ、そのうちの3回目には祭りの名前にも由来する来訪神「パーントゥ」が登場します。
人や家に泥を塗りつける神「パーントゥ」は「なまはげより怖い」と言われることも
このお祭り最大の特徴が、来訪神であるパーントゥの外見です。一部では「秋田のなまはげより怖い」と言われるほど、圧倒的なインパクトを誇ります。
パーントゥの仮面をつけた3人の青年が、「ンマリガー(産まれ泉、または産まれ井戸)」と呼ばれる井戸からとった泥を全身に塗りたくり、地区を徘徊します。パーントゥの役割は、この泥を人や家屋に塗りつけてまわり、厄落としをしていくというもの。泥を塗ることで悪霊を連れ去る意味があるとのことです。
沖縄の「奇祭」と言われる理由は、パーントゥの怖い外見と強烈なニオイの泥
ちなみに、ンマリガーからとるこの泥、硫黄のような強烈なニオイがするため塗られてしまうと数日はニオイが取れないのだとか。パーントゥの皆さんがこの泥を容赦なく塗りたくっていくのも、「奇祭」と呼ばれるゆえんのひとつです。たとえ新車や新築の民家でも、一切構わず塗りたくっていくのだとか。
パーントゥは沖縄の大切なお祭り。安易に「怖い」と言わないで
しかし、古くからお祭りとして現代の日本まで残るものには、必ず何かしらの意味があります。沖縄の奇祭パーントゥも、厄除けのための大切なお祭りとして現在もたくさんの人々に親しまれています。
昨今では趣旨を理解していない興味本位の観光客と現地の方々との認識のズレから、トラブルが発生したこともあったとか。
何事にも言えることですが、お祭りに参加するときはそのお祭りの本質を理解することや、マナーを守ることはとても大切です。しっかりと趣旨を理解して、お祭りを大切にできたらいいですね。
まとめ ~沖縄の奇祭「パーントゥ」とは?
沖縄の奇祭「パーントゥ」とは、宮古島の島尻地区と上野野原(うえののばる)地区で行われているお祭りです。
島尻地区のパーントゥは年に3回行われ、そのうちの3回目には来訪神「パーントゥ」が登場します。3人のパーントゥは「ンマリガー(産まれ泉、または産まれ井戸)」と呼ばれる井戸からとった泥を全身に塗りたくり、厄落としのためにこの泥を人や家屋に塗りつけてまわります。
泥には強烈なニオイがあり、泥を塗ることで悪霊を連れ去る意味があるそうです。「なまはげより怖い」とも言われる見た目のパーントゥが、ニオイが強烈な泥を容赦なく塗りたくっていくこともあり、パーントゥは「沖縄の奇祭」と呼ばれています。
「千葉・県民芸術祭」のご紹介(2018年イベント終了)
今回は、「千葉・県民芸術祭」をご紹介します。2018年9月23日(日・祝)午前10時30分から千葉県文化会館で開催され、入場無料です。
大ホールでは桜林高校の和太鼓演奏や、バスケットボール・千葉ジェッツふなばしのチアリーディング、小ホールではマジックステージなどをご覧いただけます。大練習室では、太巻き祭りずしを作れますよ。1日3回あり、各回先着30名さま、体験整理券は午前10時30分から図書館側の西側玄関で配布されます。
このほか、ミニ写真講座や、ハロウィン塗り絵体験、マグネット・イニシャルプレートや缶バッチの制作体験もできます。琴・尺八の音を出してみようというコーナー、また、抹茶を飲んで日本を知ろうなど、バラエティに富んだ体験コーナーが満載です。
なお、司会・進行は千葉大学放送研究会の皆さんが務めて下さいます。秋の1日、ご家族皆さんで出かけてみてはいかがでしょうか。
平成30年度千葉・県民芸術祭
~文化でつなぐ千葉のちから~(2018年イベント終了)
会場:千葉県文化会館
(JR外房・内房線本千葉駅から徒歩10分)※入場無料
日時:平成30年9月23日(日曜日・祝日)
時間:10時30分~16時30分
【ハロー千葉】