Knotの腕時計のベルト1本はTシャツ1枚と同じ価格
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腕時計を製造・販売する「株式会社Knot」の代表取締役社長・遠藤弘満が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。腕時計を売る上での自らのこだわりを語った。
黒木)今週のゲストは国産の腕時計を製造、販売する、株式会社Knotの代表取締役社長、遠藤弘満さんです。よろしくお願いします。
これからは海外展開を考えていらっしゃいますか?
遠藤)そうですね。もともとメイド・イン・ジャパン、日本製で勝負すると決めたときから、やはり日本の製造技術や優れた素材を、腕時計に乗せて世界にアピールしたい、日本の魅力をアピールしたいという想いがあって始めましたので。
黒木)この時計本体だけで、どれくらいの種類があるのでしたっけ?
遠藤)時計は本体が50種類、ベルトが200種類ぐらいです。この組み合わせと金具の色の組み合わせですので、10,000通りです。
黒木)10,000通り(笑)。どのように選べばいいのでしょう?
遠藤)私は時計屋さんなので、先に時計を選ぶのですが、ブルーのベルトを選んだのでブルーのシャツと。ここにちょっと赤い針が入っているので、赤い靴というようにします。
そういうワンポイント、ワンポイントというのが、洋服とのコーディネートに合いますね。
黒木)なるほどね。
遠藤)私どものベルトのほとんどが5,000円以下です。すべて日本製でハンドメイドで作っています。これは私の強いこだわりで、ベルト1本をTシャツ1枚の価格で提供したい。それによって、時計自体はシーズン毎に変えることは難しくても、ベルトだけでも変えられれば、ファッションを楽しむことができます。
黒木)それで安いのですね。
遠藤)価格については、私が製造原価の前に、先に販売価格をある程度決めてしまいます。「これはもう5,000円で売る」と。お客様がいくらだったら喜んでいただけるか、という価格を先に設定してしまって、開発チームがなんとかそれに合わせるようにして行く。
黒木)これからの目標はどんなことでしょうか?
遠藤)これも創業当時から、ニューヨークに出店したいと思っていました。私がバイヤーをやるきっかけになったのも、ニューヨークに縁がありました。日本で、特にファッションで、海外で成功しているブランドはなかなか無い。腕時計はファッションであり、機械、工業製品です。世界的な日本のメーカーさんは数社あります。世界で発信して行くためには、まず世界の中心のニューヨークに出店して受け入れてもらえることが、世界進出の1つのきっかけになるだろうと思っています。ニューヨークに直営店を出すということを大きな目標として、いまやっています。
遠藤弘満/株式会社Knot代表取締役社長■1974年・東京都生まれ。
■通信販売会社のバイヤーを経て輸入商社を設立。
北欧の時計ブランド「スカーゲン」の総代理店になるも「スカーゲン」が買収され、代理権を失うが、2014年に「株式会社Knot(ノット)」を設立。■ノット製品の価格帯は腕時計本体で1万~2万円が中心。ベルトは5000円前後。
心臓部にあたるムーブメントは日本の大手腕時計メーカーの系列企業による日本製。
本体とベルトを自由に組み合わせ、自分好みにカスタムできるのが特徴。
■デザインから製造、販売までを一貫して手掛けるSPA(製造小売り)方式のため、大手と同様の製品をより安く売ることが可能に。(*日本製腕時計が1~2万円程度で)
■また素材選びにも徹底的にこだわり、日本のものづくりの力を結集。
素材も組み合わせを楽しめるファッション性が高く評価されている。
■ネットでの購入が可能なのはもちろん、実店舗となるギャラリーショップも国内外で10店舗以上展開。
■創業4年目(平成29年11月期)の売上高は21億円に到達。
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FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00
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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳