外国人労働者受け入れで予想される影響とは~対策の議論が必要

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月23日放送)に外交評論家・キャノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。出入国管理法改正案と、諸外国の移民について解説した。

 

出入国管理法改正案、与野党の対立が続く

外国人労働者の受け入れを拡大するための法案、出入国管理法の改正案をめぐって、昨日衆議院の法務委員会が開かれたが、立憲民主党などは「週3日の定例日以外の審議は認められない」として、参考人質疑以外は欠席するなど、与野党の対立が続いている。

飯田)この改正案をめぐるメディアなどの報道ですが、昨日、産経新聞にコラムを書いていらっしゃいましたね。

宮家)非常に難しい問題を敢えて単純に言うと、いま外国人労働者は130万人いるわけでしょう。ということは、人口の1%いるということです。この調子で増えていって2,3%になって、下手をしたら2桁になるかもしれない。
面白い数字があって、アメリカにいた頃、ダウンタウンで非白人が増えていって、給料が上がると良いところに住む。これである程度増えて10%を超えると、白人の人たちが逃げていくのですよ。環境が激変するから。もし、日本の社会で人口の数%を外国人が占めると、1%以上の地域も既にあって、その地域でどんどん外国人労働者が増えてくれば、恐らくアメリカと同じように環境が激変する可能性があるわけです。逃げるということは日本ではないでしょうが、日本社会の伝統や治安をどうやって守るのかということですよね。
いまの議論は「これは移民法案ではない」。移民法案ではないのですよ、移民というのは定住が前提だから正確には移民じゃないのですが、増えていくのでしょうと。増えていくと地域的には10%を超えるところも出てくるわけですよね。どうやってそこの折り合いをつけていくのか。

移民を受け入れた諸外国の実例は

宮家)ヨーロッパ諸国も一生懸命にやりますが、結局上手くいきませんでした。イギリスみたいに「どんどん来てください、その代わりコミュニティには入れませんよ」という隔離政策もあれば、フランスみたいに「どんどん来てください。その代わりにフランス語を喋って、世俗主義だからスカーフはダメよ」というわけです。これも上手くいかないのです。ドイツの場合には「お客様どうぞいらしてください」といった感じで三者三様のやり方があって、どれも一長一短です。日本はいろいろな国々の教訓を学んで外国人労働者を増やしながら、それが社会に対しての影響が最小限になるような議論をしなければいけないのだけれど、移民だなんて言ったら大騒ぎになるから、移民じゃないのですよ。だけども結局その方向に動いているのだったら、データがないとか言うのは、実は本当の議論がしたくないか避けているのではないかと。議論されるのはもっと本質的なことだと思います。

飯田)アウトラインというか、これから先どうしていくんだということを大きな視点で、どれだけどこから入れて、どう管理するのかみたいなことを。

宮家)入れるのは需要と供給があるのだから別として、入ってきた以上はどのような形でそれを受け入れて社会へのインパクトを最小限にするということが重要です。

外国人受け入れには様々な障害が

飯田)言葉のバリアというか、日本語は他の言語と比べて難しいと言いますから、そこに1つ大きな壁があるわけですよね。

宮家)それはみんな同じなので、大変だと思います。移民反対と言うのは簡単だけれど、労働者を入れるのだったらそもそも日本は足りないのだから、もっと女性を活用し、それでもダメなら外国人という考え方が基本だと思うのです。しかし、どうもそういう思想的なところはなかなか難しいのでしょうね……。批判するのは簡単だからこれ以上は言いませんが、相応の議論はして欲しいと思います。

 

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