金正恩委員長訪中~米朝首脳会談の前打合せか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月9日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。金正恩氏の中国訪問ついて解説した。

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7日、訪中のため李雪主夫人(左)と共に平壌を出発する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=共同)=2019年1月7日 写真提供:共同通信社

金正恩委員長が中国を訪問~習近平国家主席と会談

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が中国を訪問していることが分かった。金正恩委員長と習近平国家主席は会談を行い、2回目の米朝首脳会談に向けたアメリカへの対応などについて意見を交わしたとみられる。

飯田)北朝鮮と中国の国営メディアが昨日の朝ほぼ同時に伝えたと、もう示し合わせたようにということですが、訪問は10日までだそうです。

高橋)何回も行っていますからね。その意味では金正恩さんは常識がある人ですよね。中国に頼らなくてはダメだということで、中国に頭を下げに行っている訳でしょうから。ただ、何を話しているかよく分からないのは少し不気味ではありますね。間違いないのはアメリカの話です。でもアメリカの話で、金正恩さんが習近平さんにアメリカにやられているので助けて下さいと言っても、習近平さんも「俺もやられているのだ」という話ですからね。

飯田)そうですよね、いま、まさにガチンコでやっている。

高橋)だからアメリカにやられている弱い者同士がタッグを組んだ、という感じにはなると思います。

飯田)「お前のところはどうだ、少し進んだか?」みたいな感じ。

高橋)何を話しているか分かりませんけれどね。これはもう貿易ではなく、安全保障ですねと、お互いにそういう感じでやって来ているという共通の認識かもしれない。

飯田)アメリカの対応ですが、金正恩委員長がトランプ大統領に手紙を出して、そのお返事が来たということで、お返事の内容も含めてこうやって話し合いに行っているということは、シンガポールで会談する直前に大連で2人が会っていたことを考えると、米朝の第2回の会談は近いのではないかと予想されます。

高橋)それはやるでしょう。トランプさんもTwitterでやると言っていますから。それに向けての意思疎通というか、中国からしてみると北朝鮮の話の背景に立っているのですけれど、それをまた米中の交渉に使うかもしれない、お互いにいろいろなことに使い合うかもしれないですよね。

飯田)北朝鮮に言う事を聞かせられるのはうちの国ですよ、と。

高橋)そうですよね。でもアメリカにしてみると、直接交渉して手紙のやり取りもしているから、別にいいよって話ですよね。

飯田)アメリカとしてはそこの分断を狙っていると。

高橋)もう北朝鮮は独自にやるから良いよと。アメリカってすごいですよね、北朝鮮とも喧嘩して、中国ともやっていて二正面作戦ができるのですよ。一緒に見ているかもしれないですね。

飯田)その分断されるぞ、という危機感があるから今回は習近平氏の側が呼んだと。

高橋)お互いにこれはタッグを組んだ方が良いと思ったということではないですか。

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