お粥は3000年以上前からあった
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お粥は日本だけでなく、中国や韓国、タイ、インドネシアといったアジアを始め、中南米やアフリカでも食べられています。それではいつ頃、どこで最初にお粥を食べるようになったのか?ハッキリしたことは分からないそうです。
そんな中、中国では少なくとも3000年以上前にはお粥があったことが分かっているそうです。
日本の場合、弥生時代にお米が伝わったとされています。当時、お米は”蒸す”のが一般的で、これに対して水を入れて”煮た”ものを『粥』と呼んでいたそうです。その中でも、水分が多めで柔らかいお粥のことを『汁粥』、固めのお粥のことを『固粥』と呼んでいたそうです。『汁粥』が現在の『お粥』で、『固粥』が現在の『一般的なご飯』にあたるそうです。
一般的には”お粥=白い”というイメージですが、”白くないお粥”もあります。例えば『茶粥』です。”番茶やほうじ茶で炊いたお粥”のことで、奈良時代の頃、奈良地方で始まったとされています。その後、和歌山や大阪、山口といった西日本に広がっていきました。
この『茶粥』のことを『おかいさん』と呼んでいる所もあるそうです。また同じ『茶粥』でも、地域によって様々な言い伝えがあります。例えば和歌山の場合、江戸時代の頃、年貢の厳しい取り立てで、農家の方々の生活はとても苦しかったそうです。自分達が食べることが出来るお米も限られていたため、そこで少ないお米で満腹感を得るために、『茶粥』を食べるようになった・・・と言われています。
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