韓国が「低空威嚇飛行画像」を公開するもう1つの理由

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月25日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。韓国国防省が「日本の低空威嚇飛行を裏付ける証拠」として公開した画像について解説した。

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海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した韓国海軍の「クァンゲト・デワン」級駆逐艦。[防衛省提供]=2018年12月21日 写真提供:時事通信

韓国国防省が「低空威嚇飛行」とする画像を公開

韓国国防省は24日、海上自衛隊の哨戒機が韓国海軍の艦艇に「低空威嚇飛行」を行ったことを裏付ける証拠として、艦艇に搭載されている対空レーダーの画面を写した写真など、5枚の写真を公開した。日本の哨戒機が写った写真には、字幕で「高度およそ200フィート(60メートル)」などと説明が付けられ、レーダーのデータ表示画面とみられる写真には、「距離およそ540メートル」との注釈で、日本が駆逐艦に接近し威嚇飛行をしたと主張している。

飯田)一方岩屋防衛大臣は韓国側の批判に対して「先方は軍艦、うちは哨戒機、近づいて脅威を感じるのはむしろ哨戒機の方だ」と反論。国際法などに従って適切に飛行したことを強調しております。

宮家)一度嘘つくと、嘘の上塗りをするしか無いのです。本質の問題はレーダー照射でその周波数をお互い見合って、「やはり同じではないか」となれば、それで謝ればすむ話だったわけです。それを恐らく軍ではない、国防省の上の方から何らかの政治的な動きがなかったら、こんな風になるはずがないのですよ。プロ対プロでこんなことになるとは思えません。残念ですが、この政権が続く限りこれが続くのでしょう。向こうだって内政でやっているわけですから。
問題は我々には北朝鮮という国が横にあって、そこを非核化するために対峙して行かなくてはならない。そのときには日米韓、この3つの国の連携が必要です。それが崩れて行くかもしれないというのを見るのは、忍びないですよ。こんなことを韓国がするのは、むしろ自殺行為だと思いますが、それが彼らにとって国内政治的に正しいと言うのであれば、我々も言いたいことはたくさんあります。そうではありますが、ここは冷却期間を置かなくてはならないのかなと思います。その意味で協議を打ち切ったことは正しいと思います。もちろんご不満があるのは分かります。

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20日、白頭山の山頂で記念写真に納まる金正恩朝鮮労働党委員長(左から2人目)と南朝鮮(韓国)の文在寅大統領(右から2人目)。両端は李雪主夫人(左)と金正淑夫人=2018年9月20日 写真提供:時事通信

韓国の軍に政治的な圧力がかかっている結果か

宮家)しかし、全体のピクチャーとして、北朝鮮に対してどう対応するか、ということを考えなくてはいけない時期に来ているのだろうなと思います。アメリカも呆れているでしょう。

飯田)これ政治的な側面があって、宮家さんからも指摘ありましたが。そこを考えるとシビリアンコントロールというものを考えてしまいます。いちばん戦争したくないのは現場なわけじゃないですか。

宮家)それはそうです。

飯田)なのに先の体制もそうでしたが、政治の側というか、民意の側のようなものがより強硬になっていく様は、隣の国を見ているとよく分かる気がします。

宮家)逆シビリアンコントロールというかね。本来あるべき軍の動きが政治的にねじ曲げられていると言ったら、言い過ぎかもしれないけど。そう言った状況は決して健全な状況ではないです。何かがおかしい、力が掛かっていると言わざるを得ないのは非常に残念です。

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