女子大学生遺体遺棄事件~金銭回収に行ったのか
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月4日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。茨城県の畑で見つかった女子大生遺体遺棄事件について解説した。
女子大学生遺体遺棄事件~深まる謎
葛飾区の女子大生の遺体が茨城県の畑で見つかった事件で、神栖市の広瀬晃一容疑者(35)が自宅アパートで女子大生と会ったあと、数キロ先の畑に車で連れて行き、置き去りにしたとみられること、金銭トラブルを逃れようとした可能性があること、女子大生がなぜか広瀬容疑者の自宅を探し当てて戻ったことなど、様々な謎が浮かび上がっている。
飯田)捜査関係者によりますと、広瀬容疑者は去年11月20日午後6時頃、女子大学生に目隠しを指示して車に乗せアパートに連れ込んだ。その後、数キロ先の畑まで連れて行き、騙して下ろして走り去ったということですが、女子大学生は広瀬容疑者のアパートを探し当てて戻った。その後におそらく殺されたのではないかという流れになっています。
須田)当初、なぜ都心部からJR鹿島神宮駅まで電車で移動したのか、というところが疑問視されていました。鹿島神宮まで行くのは、乗り継ぎ回数が多くて不便だそうです。都内からならバスで移動するのが一般的。そうして、初めて行く場所に、目隠しされてアパートまで行った。目隠しというキーワードは先週から出ていましたが、これらを含めて、一体何が目的で出かけたのか、というのが不可解でした。
少しずつ情報が出て来て分かったことをつなぎ合わせると、被害者の方に関して、きつい言葉で言うかもしれないけれど、かなり無防備な形で男性宅まで行ってしまったのではないかというところが見えて来ました。
飯田)金銭トラブルがあったということを聞いた近所の住人の方もいらっしゃった。そのアパートが分からないなかで、女子大生はいろいろな人に聞いて回って探し当てた。その辺のことが自宅まで行ってしまった動機になるのでしょうか。LINEなどネット上でやり取りしているなかで、相手のことを信用してしまったのかもしれません。
須田)バーチャルな世界の意識とリアルな世界との意識が一緒になって、バーチャルな世界で一定の信頼感が醸成されて作られていて、そのままリアルな世界に当てはめてしまったのが、大きな落とし穴になったのかなと思います。
飯田)今後に資するものは何か考えると、ネット上のキャラクターと本当の人物の人格は違う、ネットを使うときはあまり人を信用してはいけないと教育しなければいけないということなのでしょうか。
須田)それもこれまで繰り返し言われて来たことです。加えて、今回のことは金銭上のトラブルが発生して、お金を回収しに行ったのだろうと思います。そういったときに1人で行動してはいけない。複数で、誰かに付き合ってもらう。そのような原則を今回は残念ながら忘れてしまっていたのではないでしょうか。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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