森永卓郎が解説 ホンダがイギリスで生産終了の背景
公開: 更新:
「垣花正あなたとハッピー!」(2019年2月20日放送)で、『なにが原因?ホンダがイギリスでの生産を終了へ』と題し、経済アナリストの森永卓郎が解説した。

【ホンダ欧州生産撤退へ】 会見を行うホンダの八郷隆弘社長=19日午後、東京都港区 撮影日2019年02月19日 提供産経新聞
大手自動車メーカーの「ホンダ」が、イギリスにある工場でのクルマの生産を2021年中に終了すると発表。メイ首相はホンダ側に失望の意を示し、経済担当の閣僚は「イギリスにとって壊滅的な決定だ」とコメントしている。決断の背景に何があるのか・・・経済アナリストの森永卓郎が解説した。
『この工場はイギリスの中に工場があるんです。現在、イギリスはEUに加盟していますから、ヨーロッパに車を輸出することになっても、なんの問題もありません。ところがイギリスがEUから離脱してしまうと、ヨーロッパに輸出する際、関税がかかってしまうんです。これまで、ホンダが人件費の高いイギリスでクルマを作っていたのは関税がかからないから。ところが、EU離脱して関税がかかることになると、他の国で作った方がいいじゃん、ということなんです』
すでにホンダは新型の電気自動車などを人件費の安い中国で生産をはじめているという。また、森永は、他の自動車メーカーも、イギリスから離れていくのでは、と推測。
『このままだと他の自動車メーカーや、それ以外の会社も、イギリスから撤退する可能性が極めて高いです。なので、イギリスは早めに離脱問題の決着をつけるべきです』
イギリスは今後、どうすればいいのか。森永卓郎がメイ首相にこうアドバイスをした。
『恥ずかしいかもしれませんが、イギリスのメイ首相が“EU離脱、やっぱり無期限延期しま~~す!”と言うのが一番いいと思います』
垣花正 あなたとハッピー!
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 8:00-11:30