元文春記者が解説 巧妙化する特殊詐欺のアポ電とは?

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「垣花正 あなたとハッピー!」(3月12日放送)では、元週刊文春エース記者でフリージャーナリストの中村竜太郎が出演し、近頃増加している「アポ電」強盗事件について解説した。

元文春記者が解説 巧妙化する特殊詐欺のアポ電とは?

警視庁によると、「アポ電」の通報件数は年々増加し、警視庁管内だけで、2018年の確認件数は、3万4658件にのぼっている。

【「アポ電」とは・・・?】

オレオレ詐欺や強盗などの犯罪行為の前に、警戒心をゆるめたり、犯罪行為が可能かどうかをチェックするためにかける電話のこと。注意するのは4つのパターン!
1.親族を名乗る電話
2.国勢調査を名乗る電話
3.警察を名乗る電話
4.地方自治体を名乗る電話
やはり、思わず信頼してしまうような相手を名乗った電話が多いそうだ。また、詐欺グループは、携帯電話からの電話でも、「インターネット電話転送システム」を使うことで、電話先の表示が「03」表示にすることが可能。あたかも公的機関からの電話かのように装うことができるので、注意が必要と警鐘を鳴らした。

【アポ電が増えたワケ】

警察は1月初台と2月笹塚、そして東陽町の3つの強盗事件を、同一グループの犯行とみて捜査している。ただしグループは現場ごとに実行者を変えている可能性もあるとみている。警察の情報によると2月に笹塚で起きた事件は、息子を名乗って電話がかかり「治療にカネが必要」と言ってきた。その後、警察官を名乗る男が「家の前に猫の死がいがあるので確認してもらえませんか」とやってきた。玄関を開けたとたんに3人組に押し入られ現金を奪われてしまったという。さらに、その後、江東区東陽町では同様の被害から殺人事件にまで発展してしまった。

なぜ、このような事件が増えてきたのだろうか?

中村は「これまで振り込め詐欺などの犯罪が行われていたが、警察の取り締まりが厳しくなったことで、検挙率が上がってきた。詐欺グループは犯罪の方法が手詰まりになり、強盗をした方が手っ取り早いと考え、「アポ電」が増加したのでは」との見方を示した。

【アポ電から身を守るには?】

「アポ電」の防止策として「とにかく相手に情報を与えないことが大切」という中村。

留守電にして、知らない電話には出ない。
通話の前に警告の音声が流れる自動通話録音機を準備する。
一度切ってかけ直してみる。

などの対策を挙げた上で、「『母の得意料理は?』など犯人が到底知り得ないようなことを会話の中で聞いてみる。そうした質問をして相手の反応をうかがい、落ち着いて判断することで騙される確率はかなり減ると思います」とアドバイスを送った。

垣花正 あなたとハッピー!
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ふつーの男・沖縄県宮古島出身の垣花正がお届けする、ニッポン放送が自信と不安をもってお送りする朝のワイド番組!レギュラー・ゲストとのコンビネーションもバッチリ!今の話題をハッピーにお届けしていきます!

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